「街録チャンネル」
今日は街録チャンネルのご紹介です。
知っている方も多いかと思います。
元々テレビのADだった三谷さんが個人面談ドキュメンタリーとして始めたチャンネルになります。
最初は人生に行き詰まった人、かなり特殊な経験をしてきた人を中心に素人中心で街のインタビューを積み重ねて、登録者数を増やしていった番組ですが、あるときギャラなしで芸人 東野さんが出演するところからガラッと色合いが変わってきます。
東野さんが出てからいわゆる動画がバズり、その後も東野さんが出たのならと言うことで、続々と芸人が出始め、芸人がある一定の人数になった頃には、もうどんなジャンルの有名人でも街録に出たいという風潮になり、今ではテレビで見かける人はかなりの人数出演しているというメジャー番組になりました。
内容も、ほぼその人の人生を振り返ると言うドキュメンタリーで、虚飾も見る限りほぼなし、普通に街の一角や公園でインタビューが始まるという斬新さでやっています。
これを見ていると、もちろん色々と考えながら話をされているのでしょうけども、大枠で人生の流れを聞くことができるため、どれだけ今の年齢になるまでにどんなことを経験してきたかがわかり、非常に面白いです。
番組を見ている中で気づいたことは、いわゆる不遇な目にあっている人のパターンがいくつかあるなということです。
1つは生まれた時から恵まれなかった人
もう1つは生まれた時から身体的・健康的に恵まれなかった人
もう1つは考え方が偏っていて、あるいは凝り固まっていて、どうしても柔軟に世間に絡めなかった人
大きくはこの3パターンかなと思います。
1と2は本当に気の毒というか、可哀想だという思いしかありません。でもその中でなんとかして生き抜いてきたその姿を見るだけで、自分を振り返り戒めることもあるし、人間の心底の力強さに感動することもあります。
3パターンめの人も、よく見ていくと自分ではどうにもならない性格を持っている人が多いのかなという気がします。性格は変えらる、考え方は変えられると言いますが、ある程度の年齢までそういった考えを引きずってきた人は、やはりそういう素因があったのか、自分でも苦しんでいながらなかなか変えられないようです。
でも、毎回見ていて思うのは、本当に目の前に起こっていることをどう解釈するかということかと思います。
身体的・精神的に障害を抱えた人でも、楽しそうにお話される方もして、もちろん大変なのだと思いますが、目の前の世界を暗いものと見做していない、自分だけがというよりも、こういう人いっぱいいるでしょとか、もっと大変な人がいるでしょという捉え方をしている人がいて、それでも前向きに生きている。すごいなあと素直に思います。
自分の置かれた状況が最悪で、出口もなく、救いもないと解釈すればどこでも地獄になってしまうけども、いや、こういった側面では恵まれているとか、むしろ良かったのではないかと思えたら、生き方は少し楽になるのかもしれません。
いろんな方の人生に触れることができる。非常に貴重な番組だなと思います。