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「日本はオワコン?ほんとうか」
よくネットニュースなんかをみていると、日本はオワコンとか、この国終わってるとか言いますけど、本当にそうでしょうか?正しく見る必要があるのかなと思って記事を書いてみます。
まず、衰退したとはいえ、わずか378,000平方キロメートルの国土を持つ国が未だGDP世界第3位であるということ。
また、国のIQランキングではトップが台湾、2位が日本、そしてハンガリーと続きます。非常に国全体の教育レベルは高くIQも高い、識字率も高い国になります。
そして何と言っても大きいのは国民皆保険制度です。これは世界を見ても日本の水準はトップレベル。各国で住んだ友人から聞いても、この部分の脅威をかかえなければいけない国に住んでいる人は大変です。
また、危険性という意味でも世界トップレベルの安全性を誇ります。銃社会でもありません。
しかし、何が問題かというと、幸せに関する考え方が、日本は世界なんと62位。エルサルバドルやエクアドルなどの政情不安を抱えた国よりも圧倒的にランキングが低い。これはどういうことでしょうか。
様々議論がされていますが、今まで見てきた情報をまとめてみるとどうやら下記のような気がします。
・国民が頭が良いからこそ、色々な情報を整理し、見聞きしてしまうが故の他国の良い部分が見えてしまう比較論
・同じく、頭が良いので、国内の悪い部分が如実に見える、そして整理できるため、苦しくなってしまう。
・政治、経済という日本における2大問題にフォーカスして考えるため、先の見通しが見えないことによる問題
・儒教を中心とする謙虚な姿勢が良い方向に作用すれば良いのですが、我慢我慢できてしまった国民性による問題
・”幸せ”という軸で考えてこなかったツケが出ている問題
・上昇ではなく衰退していくことに関する問題
かなと思います。
特に幸せという軸で考えてこなかった問題と衰退する(これはほぼ間違いない)国家であるという問題が大きいのかなと思います。
かつて、経済成長期及びバブル期には日本人も先への希望を持って生きてきた時代がありました。その時代は幸福度も今よりも高く、日本人も今の後進国・発展国の人民のように輝きを見せていた時代がありました。
しかし、今はとにかくじわじわと沈んでいく感覚、どこにも出口が見当たらず生活を縮小均衡しなくてはならない怖さなどがあるために、幸せの感覚を奪っていると思います。政治などはどうしても前年踏襲で、正しいことを推進することへの難しさ(マジョリティが老人になりつつあること)があるかと思っています。民主主義がゆえ仕方がないことかもしれません。
でも、再度よく眺めてみれば、縮小するとはいえ生きていけないレベルではありません。そして、上昇するだけが人生ではありません。
今こそ侘び寂びではないですが、与えられたものを楽しむべき時代にきたと思っています。要はかつての侘び寂びこそミニマリズムそのもので、海外発祥と言われてますが、私はミニマリズムは日本にこそかつてあったものだと思っています。
大量獲得大量消費ではなく、今手元にあるものを大切にする。先を見るのではなく今を見る。自分と周囲を大切にする。そういう時代が来ているのだと思います。
みんながみんな成長やお金の獲得を目指せば、それは今の日本では不幸になると思います。なぜなら、それを享受できる人の数が減っているからです。
そうではなく、分け合う、分け合うまでいかなくとも、消費しない、最低限で暮らしていく。それを考えればそれほど苦しいことはありません。
嫉妬も生まれにくくなります。
問題なのは教育だけかなと思っていまして、今は富めるものが子供に良い教育を受けさせる時代になっていますが、この部分だけは改革が必要だと思っています。教育の格差は無くすべきです。必要で努力したものにはきちんと高等教育を受けさせるべきだと思っています。この辺の意味で、やはりスウェーデンやノルウェーは一歩先を行っているなと思います。
日本は福祉面では問題ないと思っていますが、教育を軸とした格差がまだ残っていると思います。その部分を是正して真のシンテリジェン国家を目指して欲しいなと思います。