拍手ロボット×ゲーミフィケーション~バイバイワールド訪問
ゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。
テレビの旅番組で、拍手ロボットが紹介されていました。https://www.ntv.co.jp/burari/articles/227tl0p6jv5byjiohgz.html#spot05
店頭などにおいて、拍手で人の興味を引くロボットです。
私もそうですが、拍手されると人は嬉しいものです。
ゲーミフィケーション6要素の、<称賛の演出>に当たります。
でも、考えました、「なぜ、拍手されると人は嬉しいのだろうか?」
国によって違いはあるのか? 歴史上いつから拍手しているのか?
本を読みました。『ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間 』(小林 朋道著、新潮選書、2010)
この本には、高い声、高い音が人に対する称賛と書いてありましたが、いまいち納得せず(他の章は納得の内容)、だったら「拍手ロボット」を作った人に聞いてみようとメールしたら、遊びに来てくださいとの嬉しい返事でした。(ワクチン2回接種済み)
テレビにも出ていた、髙橋征資さん(バイバイワールド株式会社CEO)が出迎えてくれました。「拍手ロボット」の開発者です。
(一番上の写真の左側)
バイバイワールド株式会社
https://www.byebyeworld.co.jp/
社内を案内してもらい、高橋さんから拍手ロボットの開発史をお聞きしました。
高橋さんにインタビュー:
Q.拍手ロボットは、何を目的として作られたのでしょうか?
⇒(高橋さん)拍手で人の興味を引く。人を楽しく、嬉しくさせる。場を盛り上げる。
Q. 拍手ロボットは、ウリは何でしょうか? 評判はいかがでしょうか?
⇒(高橋さん)人の拍手をリアルに再現していること。音に誘われて近づいてみたら、それがロボットなので「おおー!」と思う。
2018年5月の発売から200台弱売れています。またレンタルでも多く活用いただいております。
Q.拍手ロボットの制作で、苦労されたところは何でしょうか?
⇒(高橋さん)ロボットのコミカルなデザインや発話内容は、お笑い系のコンテンツ開発経験が活かされています。
Q.拍手ロボットの、ゲーミフィケーション(ツマラナイをワクワクに変え、人のやる気を高める仕掛け)は何でしょうか?
⇒(高橋さん)<能動的な参加>。見ていると、不思議とこちらの気持ちもポジティブになり、一緒に拍手したくなります。
また、近づいてきた時に反応するインタラクション<即時フィードバック>でいい意味で驚きを与え興味を高めます。
※(きっしー補足)<能動的な参加><即時フィードバック>は、ゲーミフィケーション6要素の内の2つ。一緒に拍手したくなるのは、ミラーニューロンの働き。
Q. なぜ拍手されると人は嬉しいのでしょうか?
⇒(高橋さん)赤ちゃんは親御さんを見て、笑顔でパチパチと手を叩いてますよね。その時の刷り込みで、大きくなっても好きな人を見ると拍手する、逆に言うと拍手されるのはその人に好かれているという意味なので嬉しいのではないでしょうか。
※なるほどの意見でした。
Q. 拍手ロボットの、これからの展開は?
⇒(高橋さん)<即時フィードバック>の多様性。今流行りのAIではなく、操作者がいてボタンでリアクションさせたり、マイクを通してリアルタイムにロボットの声色でしゃべったりする仕掛けを搭載する予定です。操作の会話スキルに委ねることで、AIより高い満足度を得られることができると期待しています。
面白いーー!!
拍手ロボットとゲーミフィケーションには、多くの重なりがあることが分かりました。<称賛の演出>の具現化としての拍手ロボット、これからも注目していきます。
(おわり)
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執筆:日本ゲーミフィケーション協会代表賢者Lv98 岸本 好弘(きっしー)