ドコモの「homeでんわ」を契約してみた(1)
はじめに ~固定電話どうする問題~
私は自宅に固定の電話回線を引いています。元々祖父が電話加入権を2つ持っていて(なぜ2つも持っていたのかは不明です)、そのうちの1つを譲り受けたのがきっかけです。高校を卒業して一人暮らしを始めた時からほぼずっと私の傍らには固定電話回線がありました。
ただ、固定電話回線を有効活用しているかというとそれほどでもなく、息子がお留守番をしている時の連絡用回線ぐらいの役割でしかありません。せっかくある固定電話回線を有効活用したいと思いながらも、そのまま寝かせた状態が続いていました。
そんな中、ビビッとくるサービスが現れました。NTTドコモ(以下略:ドコモ)の「homeでんわ」です。
「homeでんわ」とは
「homeでんわ」とは、ドコモが提供している固定電話サービスです。ドコモの携帯電話回線(4G/LTE)を使って、市外局番(東京なら03、大阪なら06。0AB~J番号とも言います)から始まる固定電話の電話番号を使うことができるというサービスです。詳しくはドコモのホームページをご覧ください。
以前からソフトバンクが「おうちのでんわ」というサービスを出していますが、基本的な仕組みは同じです。
最大の特徴は、回線敷設のための工事がいらないことです。固定電話の場合は回線敷設のための工事が必要でしたが、「homeでんわ」の場合、「homeでんわ本体」と固定電話機をつなぐだけで使えるようになります。
また、現在使っている固定電話番号をそのまま引き継げるのも特徴の一つ。ひかり電話の番号帯の場合は対象外となるそうなので、引き継げるかどうかは事前に確認した方がいいでしょう。
ドコモのホームページには書かれていませんが、「固定電話機の置き場がある程度自由に決められる」というのも特徴だと思います。固定電話の場合、物理的な線がどうしても必要になるため、固定電話機はモジュラージャックのある辺りにしか置けません。ただ「homeでんわ」になると、携帯電話の電波の入るところに本体を置けばいいので、固定電話機の置き場がある程度自由になります。私自身「homeでんわ」への切り替えを決めた理由はこれだったりします。
料金プランは、回線利用料のみの「ライト」と、無料通話分と付加機能がセットになった「ベーシック」の2種類があります。固定電話料金は収容局によって異なるので一概には言えませんが、私の場合は「ベーシック」にしても現在の固定電話料金より安くなるので、「ベーシック」にしました。
申し込む前に確認すべきこと
「homeでんわ」は対応しているエリアが決まっています。このため、対応エリアかどうかは必ず確認する必要があります。
あと、固定電話回線を使ってホームセキュリティなどを利用している場合は使うことができません。ドコモのホームページで注意事項が書かれていますので、確認することをお勧めします。
在庫が・・・ない!
「homeでんわ」は、ドコモショップか家電量販店で申し込むことができます。対応エリアであることを確認してから、とあるドコモショップに行ってみたのですが・・・
「在庫はありません」
とのこと。その後質問をいくつかするのですが、内容によっては「わかりません」と言い出すし、他の商品を進めようとしてきたので退散しました。
ドコモショップでの購入はあきらめ、家から一番近い、とある家電量販店に行きました。
「在庫はありませんが、取り寄せはできますよ。1週間ぐらいいただければ」
そうそう、こういう対応を待っていたのよ・・・というわけで、簡単な個人情報を伝え、取り寄せをお願いしました。
いざ、申し込み
取り寄せから4日後、家電量販店から電話がありました。入荷したので1週間以内に来てくださいとのこと。待ってましたとばかり、その日のうちに行きました。
予告した時間に合わせて家電量販店に行くと、店員さんとドコモのジャンパーを着た人が出迎えてくれました。手にしていたのは分厚いマニュアル。私を席に案内し、マニュアルに沿って一つずつ手続きを進めていくのですが・・・手続きに2時間ほどかかりました。途中で「homeでんわ」に紐づくdアカウントの払い出しタイミングを誤ったり、口座振替で使う金融機関のカードを読み込んでも「対応していません」と出てきたりと、イレギュラーなことがいくつか起きました。イレギュラーがなかったとしても1時間はかかりそうです。「homeでんわ」を申し込む際は時間に余裕をもって手続きを行うことをお勧めします。
手続きを終えると、本体を渡してくれます。
私は番号引き継ぎ(番号ポータビリティ)で申し込んだため、番号の切り替え日まで本体に電源を入れることはありません。番号の切り替え日は、ハガキとSMSで教えてくれます。
前編はここまで。後編では切り替え日の模様をお伝えします。