自由市場の奇跡の物語~「I,Pencil」「私、鉛筆」
こんにちは、自由主義研究所の藤丸です。
さて、今日は鉛筆の話から、自由主義を考えてみようというテーマです😊
鉛筆は小学校以来、使う機会が減ってしまいましたが、
当たり前にあったものでした。
鉛筆は、身の回りにあるものの中で、
かなりシンプルな製品です。
木、芯、金属、ゴム、塗料、接着剤などでできそうです。
でも、一見シンプルに見えるこの鉛筆を作る、全ての工程と方法を
どなたかご存知でしょうか?
木はどこの国から運ばれてきましたか?
木を切り倒すのに必要なノコギリ等の機材は、
誰がどのように造りますか?
芯は、金属部分は、ゴムは…?
原材料をどこの誰がどうやって作ったのか?
知っている人はいますか?
「実は誰も全ては知らないのです。」
誰も鉛筆の作り方を知らない。
誰も鉛筆を作るように命令されていない。
誰も「鉛筆の部品を作ろう」と意識して働いているわけではない。
それなのに、
まるで神様のような人智を超越した存在の、
「見えざる手」
によって導かれたように、
鉛筆は昔から世界中で生産され、安価で日常の中で使われています。
これが分業の力です。
これこそが、
自由市場経済の凄さの本質なのです。
自由市場のこの不思議な力がなければ、
鉛筆のようにシンプルなものでも、
人間は作り出すことはできないのです。
このように自由市場の力を、
鉛筆の一人称の話として書いたのが、
経済学者レオナード・リードの「I,Pencil」というエッセイ(1958年)です。
↓ 動画にもなっています。
1976年にノーベル経済学賞を受賞した,
アメリカの経済学者ミルトン・フリードマンも、
自由市場の力を説明するために、この「I,Pencil」を引用しています。
鉛筆をスマートフォンに置き換えた現代版?の動画もあります。
鉛筆のようなシンプルなものでも、
自由市場がなければ作り出すことはできない。
スマートフォンのような複雑なものでも
自由市場は作り出すことができる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみに「I,Pencil」の著者レオナード・リードは、
1946年に全米最古のリバタリアン系シンクタンクである
「経済教育財団」(FEE)を設立しています。
当時のアメリカの社会主義経済政策「ニューディール政策」への反発が
設立の契機だったそうです。
FEEは、ミーゼス、ハイエク、ミルトン・フリードマン、ヘンリー・ハズリット、ジェームズ・ブキャナン、ウィリアム・バックリーなどと親交がありました。
ハイエクは経済教育財団をモデルにして、「モンペルラン協会」をスイスで1947年に開催したそうです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
これからも、日本に自由主義を広げるため活動したいと思います。
詳しくは、こちらをご覧ください。
「自由主義を学ぶ会」のYouTubeも見ていただけると嬉しいです。
フォロー、スキ、コメント、サポートもどうぞよろしくお願いいたします。
(藤丸)