電球について
電球について調べてみた
真空管ラジオのパネルに使われていた電球についていろいろわからないことがあり、調べたことをまとめてみました。一般の照明の参考になる情報も最後の方にあります。
SF-400に使われている照明用のランプの規格は、最終的に下記のような感じでした。
<電気的規格>
6.3V 200mA
<形状規格>
ガラス部の形状とサイズ:T-3 1/4 (チューブ型 直径約10mm)
ベース(口金)形状:E10
この電球の電気的な規格は、私の調べ方が悪いのかもしれませんが、全く情報が得られず、昔からちょっと特殊だったのではないかと思われます。150mAなら今でも売っているし、色々情報がありますので。
<ガラスの部分の形状とサイズ>
電球のガラスの部分の形状とサイズは、次の形式であらわされています。
”ガラスの形状" - "サイズ”
形状の種類には、下記のようなものがあります。
そして、球のガラス部の最大全体直径ですが、SF-400の電球を例にすると、"T-3 1/4"のことで、T型の形状の3 1/4の直径という意味になります。の"3 1/4"は、理由は見つけられていませんが、8分の1インチ(1/8 ")を基準に表されています。
SF-400の電球を例にすると、ガラス部のサイズは、1/8インチの3と1/4倍となり、
1/8インチ=25.4mm / 8 = 3.175mm
3と1/4 = 3.25
3.175mm x 3.25 = 10.31875mm (約10.3mm)
となります。
また、日本ではミリ表示の方をよく見かけると思いますので、上手く使い分けられると便利かと思います。上記の例だと"T10"となります。
<ベースの口金>
次にベース(口金)ですが、スクリュータイプ(ねじ込み式)の場合は、ネジ部の最大直径(mm)の前にEを付けるようになっています。
これは、一般の家庭で使われている100Vの電球も同様に表現されていて、よく見かける一般的な電球の口金はE26です。
現在でも同じものが使われているかわかりませんが、小学校の理科の授業で、電池の直列・並列つなぎの実験使われる写真のようないわゆる豆電球の形状は、下記の通りです。
ガラス部の形状とサイズ:G-3 1/2 (球型 直径約11mm)
ベース(口金)形状:E10
<ランプ・ナンバー?>
この記事は、真空管ラジオのレストア記事の派生なので、それと関連する話題に移りますが、多くのトランスレスラジオのパイロットランプは、整流管のヒーターと並列に接続されているケースをよく見かけます。私がレストアしているSF-400は、パイロットランプの電源はオートトランスで6.3Vが取られていて特殊な部類だと思います。
そして、整流管の35W4のデータシートには、パイロットランプの接続とシャント抵抗について仕様として記載されています。GEのデータシートには、Lamp No.40またはNo.47のランプを使った場合の例が記載されています。日本メーカーの35W4のデータシートは見つけられていませんので、どのような表現になっているかわかりませんが、ランプ番号(Lamp Number)の規格データを発見することができました。これによると、No.40は口金がE10で、ガラス球部が、T-3 1/4の6.3V 150mAのランプということがわかります。また、No.47は、口金がバヨネット(半回転くらいひねるタイプ)で電気的には同じ仕様であることがわかります。
電球を選ぶには
ここからは、余談ですが最近メジャーとなっているLED電球は従来の電球とは少々異なっていて、選ぶのが難しい感じがするので、選ぶ際に気を付けることを何点かメモしておきます。白熱球に比べるととても高価なので、選択を間違わないようにしたいものです。
こちらは、従来の電球の色味やワット数の違いによる明るさを感覚的にわかっている方であれば感覚的にお判りいただけるのではないかと思います。
<色温度>
まずは色味ですが、LED電球では、旧来の電球っぽい色から蛍光灯のように白いものまで何種類かの色調が選べるようになっています。色の下に書かれている数字は色温度で、単位はケルビン(K)です。小さい方が温かみのある色で大きくなるとCOOLな色になって行きます。
<電球の明るさ>
次はワット数と明るさの関係ですが、これまでの電球は消費電力で表現されてきました。例えば便所の100W(無駄に明るい意)とか。
LED電球では、40W型とか書かれているものもありますが、明るさはルーメン(㏐)で表されます。旧来の白熱球60Wの明るさが欲しい時には、810ルーメン位のものを選べばよいことになります。
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