値引き文化の危険性。見えない損失に目を向けているか。
福岡の片田舎で製造業リーマンやってます、よへいです。
今日は、「値引き文化の危険性」について書いてみたいと思います。
仕事で、商社やメーカーなどから見積もりをもらうことがあると思います。
このときの決まり文句が「端数を切っていただけませんか?」とか「もう少し頑張っていただけませんか?」という値引き交渉ではないでしょうか。
会社によっては、業績目標に「予算に対して◯%削減」と掲げられていると思いますが、果たしてこのやり取りは本当に必要でしょうか?
時間ロス
まず第一に時間ロスですよね。
即決されるならまだしも、再見積に1日、2日と時間を浪費することもあります。
値引額が数百円、数千円の場合、このロスのほうがもったいない。
固定費削減のほうが大切
例えば中堅クラスの社員が1時間残業すれば、それだけで数千円の費用となります。
また、値引交渉によって1日ロスしたら、単純に8時間分のロスとなる。
果たして端数を切ってもらう作業に、その価値はあるでしょうか。
必要なのは、値引きではなく相見積
一社見積では、価格の妥当性が担保されないと思います。
したがって必要なのは、相見積。
競合して初めて妥当性がわかる。
値引きよりも重要なのは相見積だと思います。
値引きに時間をかけるのではなく、本来2,3社から見積書をもらうことに時間をかけるべきだと思います。
その値引きで失うものはなにか
値引きで失うものを考えたことがあるでしょうか?
お金は大切ですが、もっと大切なのは信用だと思います。
常套句のような「〇〇円お値引きいただけませんか?」「〇〇%なんとかなりませんか?」。
値引きはもらえるかもしれませんが、間違いなく信用は目減りしていると思います。
お相手の会社も利益を出さなくてはなりません。
そういう事情を汲み取って、スピーディで気持ちの良い取引をしたほうが、長期的に得な気がします。
前回の記事でも書きましたが、誰かの支出は、誰かの所得です。
わずかなお金をケチり、時間を浪費して、心象も悪くするなんて、おろかな行為でしかないと思うのです。
まとめ
日本は値引の文化が根づき過ぎている気がします。
値引いてくれて当たり前。
値引いて当たり前。
この文化が日本の生産性を落とし、経済成長を妨げているのではないでしょうか。
安く買おう。安く売ろう。
昭和の大量生産時代なら通用した話かもしれませんが、人口も経済も縮小している現代において、値引き文化は負の遺産な気がします。
値引きで得られる小さな価値よりも、目には見えない価値を追求していく。
その価値で新たな利益を生み出す。
そんな好循環が必要だと思います。
中小企業の一社員の話ですので、経営視点が欠落しているかもしれませんが、長年続く値引き文化に違和感を感じたので書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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