【おすすめの本】「フランク・ザッパ自伝」
ビックリするくらい更新してなかったので久しぶりに。しかも映画でも音楽でもなく…。本です。
「フランク・ザッパ自伝」!
自伝とか言いつつ昔の話は半分程度。それもそのはず、原題は"The real Frank Zappa book"。自伝とは言ってない。残りの半分で音楽、家族、国家、宗教、エトセトラ、エトセトラ…その音楽同様にテーマをクロスオーバーしつつ「アメリカ」という国を冷徹に俯瞰してみせます。優れたコメディでありつつ、イカれた文明批評でもある。音楽ではないが明らかにザッパの代表作であります。こう説明すると堅苦しく感じるかもですが、そこはもちろんザッパなので随所に「オッパイ」、「ウンコ」といったみんなの大好きなパワーワードをちりばめ、まるでライブのMCを聞いてるような感覚で楽しめます。例のPMRCとのポルノウォーズについても詳しく述べられています。
デューク・エリントンがプロモーターに10ドルの前借りを頼みこんでる姿を見てしまい、なんだかバカバカしくなってバンドを一度解散させたという話が個人的にはグッときました。
おすすめです。