彼女に贈るゴールと新聞と手紙 ‐エスパニョール選手寮生活日記㉔
カルロス君はエスパニョールBに所属する、左ウィング(たまに右もやるらしい)。
よく寮では、PCゲームをやっている(戦争物)。
パブロと同じように、けっこう年上世代(19~20歳)の選手は、かなりやさしい。これも年の功(っていっても他の子と一歳しか変らないけど)か。
エスパニョールBは、先週の試合で2-1の負け。しかし、カルロスはエスパニョール唯一のゴールを決める活躍をしたらしい。
エスパニョールの広報新聞のようなメディア(名前は「Blanc i Blau」。”青白”の意味)で、一面トップに写真が載るという、なかなかナイスな活躍をしたようだ。
彼女思いのカルロス君。写真も見せてもらったが彼女はとってもキレイ。スペイン美人ですね。これ。
彼女へのプレゼント
そんなカルロスが、彼女の名前(ANA=アナ)を漢字で書いてくれという。
もう、そういうことなら喜んで。
「愛奈」にしてあげた。いい感じでしょ。
この漢字を書いた紙と、自分のことが書いてある新聞、そして2枚分の手紙をまとめて、彼女に贈るんだと。
たまらないですね。彼女。
ご丁寧に新聞には、自分のことが書いてあるところに赤線が引いてある。一面と2面の大きな写真はカルロスの写真。
こんなマメなことができる男に愛されている彼女は幸せだね。
愛情表現
スペインの人間は、日本人に比べると、人を大切にする気持ちが強いのだと思う。家族への愛情も、彼女への愛情の注ぎ方も、深い気がする。
みんな彼女の写真(とか家族の写真)を部屋に貼ってたり、多分文化として人を大事にする意識が、日本人よりも高いんだろうな。
もちろん、みんなクリスマスは家族と過ごします。
「家族と過ごすってことは、私のことそんなに好きじゃないのね!」
なんていう展開にはならないわけだ。
今日のお昼、信号待ちしていたら、車を運転しているカルロスに会いました。彼のことだから、きっと彼女でも迎えに行くのか。。。
私も日本に帰るときは、上手に愛情表現のできる、もうちょっといい奴になって帰りたい。
そんなことを考える、今日この頃。
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