5年前の自分へ。粘って続けたモン勝ちだったよ。一回、踏ん張って良かった!

それは、5年ほど前のこと
今でもフラッシュバックするくらい
トラウマ的恥ずかしいステージに
バンドのドラムとして立っていました。
それは、知り合いばかりが集まったライブハウスでした。

超満員のライブハウスで、恥ずかしいミスの連発
ステックは落とすわ、イントロから間違えるわ、
思い出しただけで、今でも変な声を発してしまいます。

素人ばかり5組と聞いていましたが
どこが、素人なのだ！？というべき、
プロじゃないだけで、素人などではない面々に囲まれて
醜態をさらしまくったのでした。

本当は私はギターを専門としていたのですが
たまたま音楽好きの仲間が集まって飲んでいた時に
冗談でドラム叩くのが楽しいって発言したもので
そのメンバーにはドラムがいなかったために
そのまま、ドラムやってみようってことになりました。

一度集まってセッションした際、

たまたま、かる～く、エイトビートで合わせたら
なかなかいい感じで演奏ができたもんだから
いいじゃないかってなりました。
それが、悪夢の始まりでした。

しばらくして、
ライブをしようと誘われたのですが
その誘いだけは断っていました。

だって、
ドラムを叩くのは、面白いって思いますが
ステージに立つには圧倒的に練習量が足りない
ましてや、仲間にチケットを買ってもらうなんて、
おこがましいにもほどがあります。

しかし、どうしても断れない事情が発生し、
4カ月後、20分のステージで演奏することになりました。
20分といえば、6曲。
簡単で、ノリがよくて、みんなが知ってる曲。
コピー曲ばかりで、統一感のない寄せ集め6曲。
結局、高校生の学園祭みたいなノリになってしまうんですよね。

4カ月で6曲。
結局時間が足りなさ過ぎた。
家にドラムセットはないので
スタジオの個人練習とバンド練習。
時間の許す限り練習しましたが、
全然、時間が足りなかった。
人前で披露するレベルではなかったのです。

迎えた当日、
リハーサルから度肝を抜かれました。
他の4組のレベルの高さに愕然としました。
あまりの高さに声も出ませんでした。

そのあとは、ギターのK と共に
コンビニに何度も何度も、ビールを買いに行きました。
シラフでは、とてもやってられなかったのです。
飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで。
気が付けばステージのスポットライトを浴びていました。
その直後、スティックを落としてしまい、
焦ってイントロをポカしちゃったあとは
もう、記憶にありません。

気が付けば、
他の4組のバンドの方とも一緒の
打ち上げ会場で
とても小さくなりながら
受け取らないと言うも、無理やりギャラを受け取り、
他の人たちともまったく話す気力もなく
ギターのKと共に、ひたすらビールを飲んでいました。
ようやく解散ぽい雰囲気になり
ギターのK と共に1番に店をでました。
その店を出た瞬間
大声で「終わったぞ～！」
と大声で叫んだのを覚えています。

しょっぱい夜でした。

ブルースな夜でした。

何度も夜中にうなされて起き、
また、知らぬ間に寝ていて
うなされて起きたのを覚えています。

3カ月は、まったく楽器をさわることは
ありませんでした。
楽器も見たくない。
音楽も聴きたくない。
そんな状態でした。

その間も、
たびたびフラッシュバックに襲われました。
もちろん、あのしょっぱい夜のことです。

そんなある日、
このまま、下手なドラムのままでいいのか。
負け試合をしただけでいいのか。
という自問が頭を駆け巡りました。
気が付けば、ギターのK に電話をしていました。

このまま、下手なままで終われるかッ！

決して、人に見せるためでなく
自分たちの好きな曲だけを
毎月1回演奏しよう。
このままでは終われない。

そう伝えました。
ギターのK は快諾してくれました。

気が付けばあれから5年。

演奏も、ずいぶん上手くなりました。
5年前悔しくて続けて良かったと
心から思えるほどに。

今でも、時々フラッシュバックするけれど、
上手くなった自信が、ダメージをずいぶん和らげてくれるようになりました。

人生は、継続してナンボって思います。
だって継続するだけですごいところに行けると思うから。
だって、継続ができない人ばかりだから。

自分の人生だろ、もっと粘るんだッ！

一回は踏ん張れ！俺ッ！

5年かかったぜ！一区切りつけるのに。

ギターのK！いつもありがとな～！

下手なドラムに5年間毎月毎月、付き合ってくれてありがとな～！

これからもよろしくお願いします！

あなたは、商業的に売れなかっただけで本物のギタリストです！

なんしか、カッコいい大人になろう。

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