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【NEST LAB】オンライン研究スクールを手伝うことにした理由③ 周囲からの”浮き”と自己肯定感の話


この話のその①

この話のその②

本日はその③、周囲から浮いていた私と、自己肯定感について考えていることを書きます。

また、この問題は、家庭における私の育てられ方にも大きく依存していたと思います。したがって、私が好きだったことを周囲に理解してもらえなかった、という1点のみをことさら強調して無理やりPRにつなげる目的ではない、ということを先に申し述べておきます。


▶自己肯定感がずっと無かった

自己肯定感が無かった。ずっと。

家には父が定期購読してくれていたNewtonと、いつからかNational Gegraphicが存在し、小学生のある時期においては忙しすぎた父親よりも私のほうがこれらを読んでいた自信がある程度に理科が好きでした。

子どもながらにさすがに母親が勉強好きではないことが分かったので、私は自分の好きな宇宙の話について母親と話をすることは全くと言っていいほどありませんでした。

今ならわかる。子供がいきなり「ダークマター」とか「カイパーベルト」とか「小惑星帯」とか言い出したら怖い。しかも自分はどう考えてもわかりそうもない話だ。かつ、家事は忙しい、妹は毎日うるさくおしゃべりしてくる。なおかつ弟もいる。 絶対に、私に構っている余裕はなかった。

父親だけは理解してくれそうな気配はあったものの多忙で話す余裕がない。友達づくりは苦手だったうえに、夏休みの宿題発表の経緯でドン引き。あぅ・・・
そうして私は、親と何も話さず本ばっかり読んでる子供になりました。ずっとずっと、私がこんなもの(宇宙とか理科とか)を好きなのが変だし、友達もそんなにできない私がおかしいんだと思っていました。おかしいと思っていたから、自分が自分としてそこにいていいなんて、思ったことが無かったと思います。ずっと、孤独だった。

▶「自分の好きなものはこれ≠自己肯定」

じゃあ私は、周囲の同級生となじみたかったのかと言われれば全然そんなことはなかったと思います。いじめられっ子だったので、人をいじめることで楽しんでいる同級生たちのことを心底くだらない人間たちだと思っていたし、そんなくだらない人間と仲良く何かをしようなんて到底考えられませんでした。私には本があるからいい、理科があるからいい、本当にそう思っていたと思います。

と、書くと、自己肯定しているように見えなくもない気がします。しかし現実は「肯定」なんてポジティブなものではなく、単におよそ全部を諦めていたにすぎなかったのだと思います。
私は「変」なんだ。周囲に合わせられない「変わり者」なんだ。そう思っていたから変わり者だから一人でいるのもしょうがない、みたいな感じ。私には勉強しか、本しかない。仲間はずれにされても何も感じないし、中学校でも一時期またいじめられた(クラスの女子全員からフルシカト)けどもう何も感じませんでした。

令和の現代は昔とは違い、それぞれの個性を活かそうということになっていていますが、小中学校、特に公立の小中学校ではなかなかに、周囲になじみにくい子供たちはまだ多いのではないかと思います。令和になったって人間気質が急に変わるはずはなく、回りと違う子や人のことはなんとなくからかいたくなる、構いたくなる(そしていじめにつながったりする)、そんな習性はもう人間社会なので仕方ないのかなと思います。いじめをなくそう?そんなのはきれいごとでしかない、と経験者は思います。大人になってもね。

欲しいのはいじめや仲間外れのない社会だけど。
現実的に必要なものは、何かあったときに駆け込める場所。何かある前に、身を隠せる場所。そして、そんなことしてくるやつらはくだらない、と自分を維持できる自分の強さ。

▶自己肯定は突然に

遊ぶ相手がいなかったので学校の勉強だけはまあそこそこできて、私の運命が変わったのは高校生の時。地元でちょっとだけ進学校寄りの高校に進学できた時に流れは確実に変わりました。

勉強が好きな同級生しかいない。勉強っぽい話をしても、少々変な話をしてもドン引きされない。朝から勉強しているやつも、部活もせずにひたすらべ勉強しているやつもいる。この時、一緒にいられる友達というものがどういうものなのかを私は理解した気がしました。私が私の素を出していいのか。私が私の趣味を声を大にしてしゃべっていいのか。そして、それを受けとめてくれる人がいるということの心地よさ。

そして、人というのは、自分と理解しあえる人がいる空間になるとこんなに容易に気分よく、明るく楽しく毎日を過ごせるものだという事を知ったのです。あとから考えると、差分の検出という意味でこのときが一番「自己肯定」のレベルが高まったと思ったときでした。

この段落で言いたかったのはつまり、私が学校の勉強が嫌いでなかったことではなくて、何かしらの方法で似たような性格の同世代や適切なメンターとつながれれば運命はちょっとのことですぐ変わる、ということです。

▶好きなものを追いかける中で自分に自信を持ってほしい


学校であまり周囲になじめていなくてつまらなさそうなお子さんが居て、もし理科があまりお嫌いでなければ、ぜひうちのスタッフやハカセと話してみる機会を頂ければいいかなと思っております。
そして、好きなことを教えてください。しゃべってください。一緒にしゃべりましょう。私たちも、子供が持つような疑問のすべてに即答できるかはわかりませんし、分かったとて回答を教えることが正解だとはおもわないから、一緒に考えます。

うちのスタッフたちは、絶対に子供さんに寄り添います。私が高校生のとき世界が変わったことを体験したような、そんな変化の一助になってあげられると思います。
もし子供さんが理科が好きで、その分野においてのみでも私たちとつながってくれて、ちょっと辛かったり暗かったり、つまらなかったりする生活が少しでも良くなればいいと思っています。

勿論、そんな心配のない明るく元気な小中学生のみなさんも大歓迎しておるのですが、ちょっと周囲とのなじみに不安があるよ、という子供さんでも全く問題ございません、というPRでした。

*理科とんでもなく嫌いそうでしたら、もしかしたら社会学くらいはいつか社長が開校してくれるかもしれないのでぜひ私たちをマークしておいてください。いえ全然確実性はないのですが。
*いいこと思いついちゃったから社会実装したいんだけど、というスーパーキッズさんは、アントレプレナーコースで相談ください。


▶体験教室やってます

2024年度クラスの開校が4月からなので、1月~2月、どの週も日曜日に体験教室を行っています。1回、4400円(税込み)です。

どうぞよろしくお願いします!


Akko

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