カンクン (空芯菜)
Kangkung
Ipomea aquatica
ヒルガオ科 サツマイモ属
バリ語 : kangkung
英語 : water spinach
日本語 : 空芯菜
熱帯アジア原産のカンクンは、野菜として湿地に栽培されるつる性多年草。3mくらいまで地を這いながら伸びる。茎の中が空洞なので、中国では空芯菜と呼ばれる。5~6cmの白か薄紫の花は、朝顔によく似ているため、アサガオ菜とも呼ばれる。
冷 性
利用部分
全体 不眠、便秘、食中毒(毒キノコなど)
血尿、尿がでにくい、虫刺され
根 こしけ、セキ、冷や汗
作用
催眠作用
利尿作用
解毒作用
止血作用
空芯菜として、日本でもおなじみになってきた野菜。ビタミンA、ビタミンB、プロテイン、カルシウム、鉄、カロチンなどの栄養素を含んでいる。
日本では高級野菜だそうだけれど、バリでは田んぼの畦や川端など、どこにでも生えている。ウサギや淡水魚グラミの餌にもなる。値段も安く、栄養もあって、ハーブとしての効能もある。
多くの人がカンクンを食べると眠たくなると言うが、そのとおり、カンクンには眠くなる作用がある。不眠症でお悩みの人は、夕食にカンクンの料理を試してみてください。炒め物、茹でてピーナッツ ソースやサンバルと和えて食べる。我家では田んぼの畦からカンクンの若い茎を取ってきて、カラッと揚げてカンクンの天ぷらに。
他にはジュースにして飲むという方法もあるが、試したことはない。外用ならば、カンクンをつぶして患部にはりつけるか、茹で汁で腫れ物を洗うこともできる。