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ナラとナーラーヤナ

マハーバーラタの中で、アルジュナとクリシュナはナラとナーラーヤナの生まれ変わりであると、度々出て来ます。
では、ナラとナーラーヤナとは、どういう人だったのでしょうか?

ある国にダルマ大王という王がいました。大王は優れた指導者ではありましたが、欲が強く派手に祭礼を行うのも自分の力を誇示するためでした。

ダルマ王の妻が懐妊し、喜んだ王は聖仙を呼び、ウェーダを語り続けたのです。そのような環境で生まれた子供は、双子の男の子で、ナラとナーラーヤナという名前がつけられました。

幼い頃からナラとナーラーヤナはヴェーダの精通し、修行を繰り返し行っていましたが、国の繁栄と領地の拡大を狙うダルマ王は、二人のうちのどちらかを王位につけたいと伝えました。

ナラもナーラーヤナも王位につくことに全く興味がなかったので、僧侶の衣装をまとい出家してしまいました。

ヒマラヤの聖地で修行地を作り、修行を続けたナラとナーラーヤナは、シヴァリンガを建立して祈り続けたそうです。

Nara-Narayana Kedarnatha
Gede Agus Budi Adnyana 著

ガンダプラ出版
2011年 46ページ

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