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ダルマ(4)~モクシャに到達するには


モクシャ(解脱)を達成する方法。モクシャとは、この世の影響からの解放であり、最終的には生と死の繰り返し(輪廻転生)からの解放である。 人は天国を通過し、ブラフマン(SAT CIT ANANDA)に到達した後、モクシャに到達すると言われている。 その道程はヨーガと呼ばれる。アシュタンガ・ヨーガと呼ばれる8つのヨーガがある。

Ⅰ ヤマ  Yama

1. アヒンサー Ahimsa 
生き物に危害を加えないこと、恣意的に殺さないことである。
2. サティヤ Satya
肉体的にも精神的にも正直であること。
3. アステヤ Asteya
盗みをしないこと。
4. ブラフマチャリヤ Brahmacariya あらゆる感覚を克服し、神性の科学を学び続ける。
5. アパリグラハ Aparigraha 
自分にとって役に立たないものを所有しようとしない。


II. ニヤマ NIYAMA 

1. サウチャ Sauca
朝晩入浴し、清めること。トリ・カヤ・パリスダを実践して精神を清めること。
2. サントーシャ Santosha 
安全であること、平和であること、騒がないこと。
3. タパ Tapa
欲望を慎み、肉体的にも精神的にも、あらゆる誘惑に耐える。
4. スワディヤヤ Swadhaya
聖典を愛読し、熱心に学び、満月と新月にはウパワサを行うこと。5.イスワラプラニダーナ Iswarapranidhana
創造神またはパラメスワラを讃える。

III. アーサナ ASANA

アーサナとは、肉体的・精神的健康を達成するための身体の姿勢である。 良いアーサナを行うためには、教師の指導を受ける必要がある。 アーサナを行う場所は、広くて新鮮な空気の入る場所を選ぶべきである。

IV. プラナヤマ PRANAYAMA

プラーナヤーマとは、呼吸を規則的に吸い込み(puraka)、保持し(kumbaka)、吐き出す(recaka)ことを学ぶものである。 プラーナヤーマを行う場所は、空気の循環が良く、明るく清潔な場所や部屋が良い。

左の鼻の穴から息を吸い、右の鼻の穴から息を吐く。 その割合は1:2である。

次に2つ目のプラーナーヤーマは、吸って、止めて、吐く。 比率は 1:4:2

プラーナヤーマの1ラウンドは、能力に応じて5分、10分、15分ずつ行う。 プラーナヤーマを行う目的は、胸腔をクリアにすることであり、それによって顔の光がクリアになる。


V. プラティヤハラ RRATYAHARA

プラティヤハラとは、感覚や肉体と精神を堕落させるものに打ち勝ち、克服する方法である。 インドリヤ(感覚)を克服できるように、これは真剣に行わなければならない。 そうすることで、知的な心と十分な理性を持ち、怒りを克服し、代わりに生きとし生けるものへの愛の心を育むことができる。

VI. ダーラナ DHARANA

ダーラナとは、注意し、整理し、維持するという意味である。 すべての対象は、深く注意を払い、整理し、維持するに値する。私たちは、内からも外からも、誠実で穏やかな心を持ち、黙祷において常に不動でなければならない。

VII. ディヤーナ DHYANA 

ディヤーナとは瞑想を意味する。 ダーラナを行った後、ディヤーナを行う。 そうすれば、あなたは常にある対象に向かって進むことになる。 そして強い規律をもって行われるべきである。

VIII. サマディ SAMADHI

最後のアシュタンガ・ヨーガはサマディ(三昧)と呼ばれる。 心、感情、知性、創造性を高尚な目標、すなわち永遠の生命に集中させ、パラメーシュワラと接触させる。 言い換えれば、ブラフマンと一体化することである。


Dharma
Resi Ananda Kusuma 著を翻訳

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