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[Minecraft]Applied Energistics 2(AE2)の純正ネットワークについて[1.7.10]

・まとめ

AE2のみでも、各種素材要求物の自動化や実質容量を劇的に増やすこともできる。単体導入や、MODPackに入っていた場合でも安心。

が、強いこだわりや複雑な施設による負荷を避けたいなら、アドオンの「AE2 Stuff」を同時に導入すると、面倒な自動設備を数ブロックに圧縮できるため、そちらをオススメする。
その場合この記事の半分ぐらいは無意味になる。



・配布場所

・前提MODはForge
ttps://files.minecraftforge.net/net/minecraftforge/forge/

・Applied Energistics 2
ttps://www.curseforge.com/minecraft/mc-mods/applied-energistics-2



今回話にでるのは全てマイクラの1.7.10です。他の世代では仕様がかなり異なります
直リン回避。リンク切れ対応しません。
導入の仕方などは割愛





・前提知識

基本的に動作確認はしているため、参考にして実際に組んだのに動かない場合は

  1. 電力が来ていない

  2. チャンネルがケーブル容量をオーバーしている

  3. CPUが不足している

  4. どこかで素材が不足している

  5. クラフトレシピの設定を間違えている

  6. ケーブルの接続面を間違えている

ことを確認してください。

またWikiを見ればわかるような、各アイテム詳細やレシピは解説を割愛します。







・自動チャージ機構

一番簡単な設備。ネットワークにつないで在庫があれば自動で通常のCertus Quartz Crystal(ケルタスクォーツ)をCharged Certus Quartz Crystal(チャージドケルタスクォーツ)にしてくれる。

右からケルタス搬入、左からチャージケルタス搬出

・必要物

  • ME Import Bus(入力バス)*1

  • ME Export Bus(出力バス)*1

  • Charger(充電器)*1

  • ケーブル*いくらか

  • ケルタスクォーツ*1(ホワイトリスト用)

  • チャージケルタスクォーツ*1(ホワイトリスト用) 

  • 電力供給*α


・解説

 前提として、充電器は上下の面からしか電力供給を受け付けない。アイテムはどの面からでも搬入出ができる。
 仕組みとしては「出力バスにケルタスクォーツ」「入力バスにチャージケルタス」を設定し、そのアイテムのみ通れるようにするとネットワーク上のケルタスクォーツを自動充電し続けるようになる。
 基本的にチャージケルタスで困ることは無いため、全部変換しても問題ない。困るのはレンチを含むケルタスツール類とケルタスブロックぐらい。
作成には意外と時間がかかるため、レシピ登録するより自動化する方が待ち時間を少なくできる。

 欠点として、電力供給をし続けるため電力確保を要求されることと、バス2種を使うためチャンネルを2使用すること。
一応ホッパーで搬入出できるため、併用すればチャンネル使用を1に減らせるが、手動で搬入が面倒なので非推奨。





・自動成長機構

恐らく1番使うことになるPure Crystal系(ピュア○○○○クリスタル)を自動クラフトできるようにした設備。ついでにFluix Crystal(フルーシュクリスタル)も自動で作れる。

左:正面図  右:平面図

・必要物

  • Crystal Growth Accelerator(クリスタル成長加速器)*4

  • ME Interface(インターフェイス)*2(薄型1含む)

  • ME Storage Bus(ストレージバス)*1

  • ME Annihilation Plane(ブロック消滅パネル)*1

  • ME Formation Plane(ブロック形成パネル)*1

  • Quartz Fiber(クォーツファイバー)*2

  • ケーブル*いくらか

  • 水源*1

  • 各種ピュアクリスタル*各1(ホワイトリスト用)

  • フルーシュクリスタル*1(ホワイトリスト用)

  • 各レシピを登録したBlank Pattern(ブランクパターン)*各1




・解説

 製造に時間がかかるピュアクリスタルをレシピ登録して自動作成できるようにした機構。メインネットワークには1チャンネルしか流れないので効率的。
各ブロックやパネルはレンチを装備した状態で右クリックすると回転させたりできる。

 注意点は3つ。
 1つ目はクリスタル成長加速器に囲まれた中央部分の構造。
ケーブル含めて高さ3ブロックだが、その間に5アイテム存在している。最上段から
「ケーブル」
「下向き配置した形成パネル(白いパネル)」
「水源」
「上向き配置した消滅パネル(黒いパネル)」
「ケーブル」
となっている。白いパネルからアイテムをネットワークから搬出、成長したクリスタルを黒いパネルからネットワークに搬入の流れになる。

 2つ目の注意点はMEインターフェイスの上下の構造。
こちらも高さ3ブロックに5アイテム存在している。
最上段から
「ケーブル」
「下向き配置したインターフェイス(パネル)」
「インターフェイス(ブロック)」
「ストレージバス」
「ケーブル」
となっている。また設定として、インターフェイス(ブロック)の中に各クリスタルのレシピ登録したブランクパターンを入れる、ストレージバスに各ピュアクリスタルをホワイトリスト登録するの2操作が必要である。

 3つ目はクォーツファイバーの配置である。
まずファイバーの知識として「電力は通すがネットワークは通さない」特性がある。
この特性を踏まえて、ファイバーで「メインのネットワーク」「形成パネルのネットワーク」「消滅パネルのネットワーク」を分割させたうえで、電力は全てに伝達させる配置を作る。分割できれば画像の配置でなくてもよい。


 欠点として、成長加速器4つでも1分ぐらいの時間がかかるため待ち時間が必要である点。ただし、いくらでも同時に製造できるため理論上は1000個同時作成でも約1分で完成する。(クリスタル種の個数が足りていればの机上論)
また成長加速器が常に動いているため、消費電力が増える。
 常に一定の在庫を持っていたいなどはRS回路で設定できるのだが、作成に時間的ラグがかなり多いためあんまり向かない。手動でレシピから個数指定で在庫を確保しておいた方が分かりやすい。



・自動刻印機構

 2番目に使うことになるであろう、各プロセッサを自動作成する設備。AE2純正で作る場合、構造としては「金型を用いて加工する設備」と「3つのアイテムを1つにする設備」の2種類が必要になる。

・金型を使用する刻印機構

・基本形

基本系の金型使用刻印機構

・必要物

  • MEインターフェイス*1

  • チェスト*2

  • MEストレージバス*1

  • ME入力バス*2

  • ME出力バス*1

  • クォーツファイバー*1

  • ケーブル*いくらか

  • 作成レシピを登録したブランクパターン*1

  • レシピを作成するのに必要な金型*1

  • レシピ完成品*1(ホワイトリスト用)




・解説

まず機構を考えるにあたって、刻印機はかなりの曲者である。MEインターフェイスで搬入はできるが搬出はできないし、刻印機の上面、側面、下面で搬入できるアイテムスロットが異なるうえ、搬出は側面からのみ。更にはアイテムは1個づつしか入らない。そして刻印機自体はチャンネルを通す。


 刻印機の仕様を踏まえたうえで図を解説する。
メインネットワークにつながっているのはMEインターフェイスのみ。刻印機があるネットワークはクォーツファイバーで分断されている。そのため使用チャンネル数は1である。
 その上に設置されたチェストはバッファ(アイテムの仮置き用)で、大量のアイテムが来てもケーブルを詰まらせたりしない。また、メインネットワークのチャンネルを使わせないことにも貢献している。
 チェストに貼り付いているのはMEストレージバス。刻印機にはME出力バスとME入力バスを必ず壁になっている側面に1つずつ。ME出力バスには作成するレシピの材料をホワイトリスト登録する。
MEインターフェースにもME出力バス。こちらにはレシピ完成品をホワイトリスト登録。


これらの配置と設定を施せば、とりあえずレシピ発注から作成、納品までを自動で作成してくれる。
 ただし刻印機の作成はすごい遅いため、100単位で必要な場合にすごい待たされることになる。単純に同じ装置を横に並べていき、Crafting Co-Processing Unit(並列クラフトユニット)をその数増設するのでもよいが、チャンネルを沢山使ってしまう。

その解決案として次の発展系をみていただきたい。

・発展系

1Chで8刻印機の例

・解説

 この画像でもメインネットワークへの使用チャンネルは1であるにもかかわらず、刻印機は8つまで増えている。
十字に設置されている刻印機の中央にもケーブルとME入力バスがあるため注意。

 少し複雑に見えるが、基本系とやっていることは同じである。変化点としてME Drive(MEドライブ)とME Controller(コントローラー)がある。
 MEドライブはネットワーク上に素材が溢れてしまうのを防止するため。チェストが満タンになるほどの素材をが入ってきたり、刻印機がフル稼働してしまうとMEインターフェイスへの搬入が間に合わなくなり詰まってしまうので、その対策として使用している。中身のストレージは多少大き目を推奨。
 MEコントローラーはチャンネル数が膨大になってしまう事への回答。基本系ですら4チャンネルを使用していたため、刻印機を2つ増やすだけでもチャンネルが足りなくなる。対策としてコントローラーを挟んで8つ以上にならないようにしている。

 この形でもまだ拡張余地を残している。コントローラーを増やせば刻印機も同じく増やせるし、ケーブル配置を変えれば横一列に並べることもできる。
また、ホワイトリスト登録を変更することで「金型を使用したアイテム」ならば全種類を扱うこともできる。



・3アイテムを1つにする刻印機構

・基本系

基本の形

・必要物

  • MEインターフェイス*2(ブロックとパネル各1つ)

  • MEストレージバス*3

  • 刻印機*1

  • ME入力バス*1

  • Capacity Card(キャパシティカード)*1

  • クォーツファイバー*1

  • ケーブル(色付き)*いくらか

  • 各レシピ作成に使う素材*各1つ(ホワイトリスト用)

  • 各レシピの完成品*各1つ(ホワイトリスト用)

  • 各レシピを登録したブランクパターン*各1つ



・解説

 まずはインターフェイス周り。ブロックのMEインターフェイスの右面にME入力バスと下面にMEインターフェイス(パネル)が張り付けてある。この2つのみがメインネットワークに繋がっている。その他はクォーツファイバーで電力のみ繋がっている。
 それぞれUIから設定が必要で、インターフェイスブロックには各レシピ完成品を最上部スロットに置き、搬出リスト登録をする必要がある。
インターフェイスパネルにはレシピ登録したブランクパターンを入れるのみ。
ME入力バスではキャパシティカードを専用スロットに入れ、ホワイトリストを拡張し、各レシピ完成品をリスト登録する。

 次に刻印機周り。刻印機の上下面と右面にはMEストレージバスを張り付ける。そして上面は各レシピに使うPrinted ○○ Circuit(○○回路)を登録。下面はPrinted Silicon(シリコン基板)。右面はレッドストーンの粉と各レシピ完成品を登録する。
左面は電力供給のためケーブルでつなぐだけ。

これらの設定を施せば晴れて自動レシピ作成が可能になる。あまり早くないが十分なこともあるだろう。

UIから各設定の一覧(クリックで画像が大きくなります)


このあとは基本形を基に、更に機構を並べて並列処理ができるようにしたものを紹介する。


・発展形

発展形の3面図(クリックで画像大きくなります)

・解説

 簡単に言えば基本形を横に並べていくだけである。ただし全部を1つのネットワークにするとチャンネルがパンクするので1刻印機につき1ネットワークになっている。

まずケーブルを色分けしているのは隣と接続を断つため。何色でもよいので必ず色付けすること。(通常のスマートケブルは無色扱いで全ての色に接続してしまう)
 隣の色のケーブルと接続するのは2か所。
クォーツファイバー(電力用)と「ストレージバスとインターフェイス(パネル)を向かい合わせにした物」(データやり取り用)だけである。
 メインネットワークに近い側をストレージバス、それに合わさる形でインターフェイスを配置すると、アイテムのやり取りはできるがネットワークはつながっていない状態になる。これを更に隣、そのまた隣と繰り返していくことで機構を拡張できる。
 最終的にメイン2チャンネル消費に対して大量の刻印機を配置することができる。



・明確な欠点

 ここまでよいところばかりの発展形だが明確な欠点がある。それは1度におよそ250以上のアイテム自動作成をすると詰まる可能性があること。
 理由としてはブロックのインターフェイスのアイテム保持枠がすべて埋まってしまう事である。いろいろ試したが解決策が見当たらなかったので、使う側が気を付けるしか手立てがない。(試した方法は次項の「・メモ」参照)
 一応、同じ機構をメインネットワークに2つ以上接続させて並列クラフトユニットを設置することで、各機構に送られる素材数が分割されるので許容量を約250単位で増やすことはできる。しかし根本的な問題解決ではないため詰まるときは詰まる。



・メモ

機構の組み立てなどには一切必要のない情報なので読み飛ばしてもらっても構いません。個人のメモ書き程度に思ってください。

試したこと(すべてうまくいかなかった)

  • 最後尾の機構にバッファつけて、最後尾ネットワーク上アイテムの個数制御
      →1Tickで溜まってたアイテム全部投入してくるので失敗

  • ブロックインターフェイスにレッドストーンコンパレーターを付けて中身のアイテム数を参照してRS出力を行い、一定数を超えたら最後尾に送る
      →コンパレーターが正常な動作をしなかったため失敗

  • 最前列の機構にバッファつけて、とりあえず一回全部ネットワークに流し込み、出力バスで刻印機に入れる
      →アイテムが出力バスのラグの影響で異なる刻印機に入ってしまい、端数を生み出してしまうため失敗

一応手段を択ばなければ解決策や代替案もあるにはある。

 1つは刻印機にアイテムが入るとネットワークから遮断し、クラフト完成後にネットワーク復旧する方法。ただしこの機構、ネットワークを切ったりつなげたりを頻繁に行うためとにかく世界への負荷がヤバイ。大量に設置して並列処理させたら更にヤバイ。そのため不採用にした。
 

 2つ目は、あらかじめ赤石とシリコン基板を刻印機のあるネットワークに予備を入れて、常に2種の素材を余らせておくこと。具体的には刻印機の数と同数を余らせておく。
そうすればバッファを付けて搬入されたアイテムを出力バスで刻印機に流し込んでも、端数が出ないようになる。
基本これでもうまくいくのだが、解決方法が物量のゴリ押しで常に使えるわけではないため、不採用にした。


 3つ目は他Modを使うこと。オススメはEnderIOのアイテム導管。この導管にはRoundRobinという機能があり、搬出先が複数ある場合にそれぞれの搬出先へ順番に入れてくれる。これを使って赤石、シリコン、サーキットをそれぞれ設定すれば上手いこと入れてくれる。かなり楽になるが、今回の記事の趣旨と違うため未採用にした。




・SSD

AE2の界隈では「Super Soaryn Drive (略してSSD)」と呼ばれる機構。内容的には1チャンネルでほぼ無限のアイテム保管量を得ることができる。若干MODの仕様を破壊している

SSD

・必要物

  • MEインターフェイス*1

  • MEストレージバス*1

  • クォーツファイバー*1

  • ケーブル*いくらか

  • 電力*いくらか



・解説

 構造はいたってシンプル。メインネットワーク側(画像でいう右側)にはMEストレージバスを、アイテム保管側(画像でいう左側)にはMEインターフェイスを取り付けて隣接させるだけ。あとはファイバーで電力を供給するのみ。
 画像を見てもらえば分かるが、左側は7チャンネルを使用しているのに対して、右側は1チャンネルしか使用していない。
これだけで大量のアイテムを保管できるが、更にこの構造を左側に付け足していける。(入れ子構造になる)
そのため理論上は無限にアイテム保管ができるのだ。

 理屈としては、左側のネットワークを右側のメインからは丸々大きなチェストとして扱っているような感じ。左にさらに増設しても、チェストの中にチェストを追加しているようなもの。

ただしこの構造は、左側のネットワークから右側のネットワークを見ることができない。そのためMEインターフェイスを用いた自動クラフトをSSDの中に設置しても、メインからは確認できないしクラフトもできない。そこだけは注意が必要である。




・雑記

 AE2を扱う上で必要な自動機構については記し終わったのでこれらを扱う際に留意しておきたい点をいくつか。


 まず、どんどん機構を増やしていくと、それだけ消費電力が莫大になっていく。特に刻印機とクリスタル加速器。
ピーク時はこれらがフル稼働したうえに他自動クラフトやコントローラー作動電力も入ってくるため、それを支えるだけの発電量なり電力余力なりを確保しておく必要がある。
 他MODで発電する場合はAE2専用電力への変換ブロック(Energy Acceptor)を用いることになるが、これの受容電力量が決まっているようである。そのためネットワーク内部に電池系(Energy Cell)を置くのを推奨する。これだけで電力が足りていれば解決するようだ。


 次に機構配置のチャンク問題である。
世界のチャンクを読み込む際に順番があるため、チャンクを跨いで機構を設置すると、ゲーム開始時やネザー移動時などに予期せぬ動作をすることがある。(PCスペックによらず世界のラグが多いと顕著に起こる)
ケーブルがチャンクを跨いでるぐらいだと問題ないが「機械とバスの接触面が跨いでる」や「SSDの接触面が跨いでる」は極力避けたほうが無難。
 この時代にバニラでチャンクを見る方法はないため、座標を見ながら計算して割り出すか、NEIの機能で見る必要がある。(初期設定ではF9)


 最後に他MODとの連携。
 アイテム導管を追加するタイプのMODがあれば、1ブロック先へとアイテムを送る際にわざわざネットワーク使わなくてよくなるので、かなりレイアウトの自由度が増す。
バッファも取りやすくなるので詰まりや端数などもどうにかなる。
 また、粉砕機がある工業MODだと尚良い。AE2の粉砕機が手動クランクでの粉砕しかできず、使い勝手が非常に悪いためである。大体はレシピ対応してたりするのでWikiを確認したり同時導入して調べてみるのが良い。
オススメはThermal Expansion。癖がなく、機械の拡張要素が多いので色々できるようになる。

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JellyS
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