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kazumaogiso
gokan 雨の日
誰もいない部屋
横になり目を閉じて
静かに呼吸している私を感じると
身体の力が溶けていき
五感が目覚める
足をすっぽりと覆い
からまるようにまとわりつくタオルケットの感覚
肌にまとわりつく
ひんやり、しっとりとした空気
誰もいない
私だけの空間
耳元に聞こえるは
外の雨の雫がどこかに落ちる音
ポトッ、カタッ、
さて、もう少し遠くへ意識をのばしていきましょう
サーッと優しい雨の音
濡れた道路を歩く誰かの足音
遠く遠くで出かける誰かのドアの閉まる音
鼻腔を通る呼吸
身体に広がる新しい酸素
生まれ変わる
指先も
足先も
身体の全てが私と繋がる
そうだね
この身体とともに私は生きている
一人きりの雨の日の
こころと身体の繋がり方