Yuto Yamauchi’s Story〜人は変われる〜
山内 雄斗
・25歳
・青森県出身
・高校卒業後、自動車工場に1年半就業
・その後アルバイトや派遣社員として、漫画喫茶、テレアポ、事務仕事をしつつ勉強を2年半続ける
・22歳でマレーシアに留学
・現在はマレーシアの大学でITを専攻
・JELLYFISHではインターンとしてSNSマーケティングを担当
ーとにかく今が良ければいい、何もしなった学生時代ー
学生時代、その日が楽しければいい、そう思っていた私は先のことを考えず、遊ぶだけの日々を送っていました。高校卒業後は知り合いの紹介で自動車工場に就職し、いわゆる肉体労働をしていました。一週間の半分は夜8時〜朝6時までの夜勤。作業服を着て、泥だらけになりながら働く、そのような生活でした。みんなが帰宅する時間に働きに出かける18歳の自分の姿を見て、自分は何をしているんだろうと先が見えず光を見失い、何もしなかった学生時代を悔やみました。
ー過去の自分を脱ぎ捨て、猛勉強の日々ー
仕事の休憩時間になると社員食堂に行って食事を取るわけですが、食堂では私たち工場勤務の人たちと本社で働く人たちが一同に会します。本社で働くエリートたちの姿を見ているとみんなとても楽しそうに仕事をしていました。私はあっち側へは行けないのだろうか。このままでは行けない。私の中の何かが奮い立ち、勉強をしようと本屋に足を運びました。そこで出会った一冊の本が私の人生を大きく変えました。「向上心」という本の中には、階級社会が残る18世紀のイギリスで、貧しいイギリス人達が働きながら勉強をし、最終的には功績を残すエリートたちになっていくというサクセスストーリーが描かれていました。
「人生に志を持て。自らの努力によってそれを成し遂げるのだ。生き方は、他者ではなく、自分自身で決めるものだ」この本から私はこういったメッセージを受け取りました。それから私は、人生を切り開くべく、貯金をして学校に通おうと決心しました。
ーマレーシアで大学生にー
学校に行くことを決めた私は本を片っ端から読み漁って勉強を開始しました。特にその中でも面白かったのが英語。夜22時まで図書館にこもって勉強しました。ですが英語は何かを伝えるためのツールであって、英語ができること自体が大きな強みになるわけではないと考えた私は、英語で何かを勉強したいと、人生で始めてパスポートを作り、マレーシアに渡りました。現在、私はマレーシアでITとデータアナリティクスを専攻しています。
ーマレーシアでは「外国人」ー
マレーシアでは私は外国人であり、マイノリティの立場です。日本の常識がマレーシアでは通用しないことが多々あります。例えば宗教。マレーシアは宗教を持つ人がほとんどで、大雨が降って洪水が起これば神様に祈ります。また、死後の世界に対する価値観が違うため自殺という概念も一般的ではありません。人との繋がりも強く、基本的に一人暮らしはしないですし、身内で助け合うことが多いです。
あまりにも違う社会構造で生きる中で自分はどこに行ってもマイノリティなのだと感じざるを得ない場面が多々あります。学校のクラスメイトと友達にはなるけれど、生きてきた背景が違いすぎて本当の意味で心を通い合わせることはなかなか難しいとも感じます。日本では決して味わえなかったマイノリティとして生きること。日本にいる外国人たちも彼らにしかわからない悩み、寂しさがあることを、マレーシアに住んでみて初めて知るようになりました。
ーコロナによるロックダウンとJELLYFISHとの出会いー
マレーシアに来た直後からコロナウィルスの影響で1年近くのロックダウン期間がありました。大学の授業もオンラインに切り替わり、エネルギーのはけ口が見つからず燻っていました。そんな時インターン生として企業で働くことで還元できたら良いのではないかと思い立ち、会社を探し始めました。自分がマイノリティを経験していたこともあり、JELLYFISHが掲げる「一人でも多くの外国人に平等な機会を与える」という理念が心に刺さり、応募に至りました。他のどの学生よりもやる気があることを自負していた私は就労アプリのプロフィール欄にびっちりと熱意を書き、絶対に一緒に働きたいと思ってもらえるだろうという確信と情熱を持ってアプローチしました。結果、現在国境を越え、マレーシアでSNSマーケターとして働いています。大学卒業後はITを専攻しているので、ITを先取っているような環境で働ければと思っています。安定よりはエキサイティングな生き方を、というのが私の今のビジョンです。
ーメッセージー
若いうちこそたくさん苦労して、挑戦するなら、不可能はないと思います。
自分が自分で定めてしまっている常識を超えてみると、不可能だと思っていたことが可能だったと気づくはずです。
今見えている世界が全てではないことに気づいて、自分を客観視して俯瞰的に見ることです。そうした時に新しい道が見えてくると思います。
最後になりますが、自分と同じように外国人、マイノリティだからこそ感じる悩み、孤独があると思います。聳え立つ言語学習の壁、現地の人と外国語でコミュニケーションを取る難しさ、海外に住んでいるからこそ私も感じています。外国人で困っている方がいましたら、気軽に連絡していただけたらと思います。お話ししましょう!