Expand Your Horizon〜世界平和は自分の中からなされていく〜
みなさん、こんにちは!人事アシスタントの大野です。
今日は私が幼い頃中国に住んでいた際に感じた事と今の想いをシェアさせていただきます。
私は小学校3年生の時に父親の仕事の関係で中国で暮らすことになりました。当時の中国では人身売買が行われており、道端には手足を切断された人が等間隔に列をなして座らせれていました。
その人たちが物乞いをし、それによって得た資金を利益として回収するのです。日本では見たことがない光景に幼いながらに衝撃を受けたのを今でも覚えています。
同じ人間でありながら、手足を切断され物乞いしている人と裕福な暮らしをしている自分に見えないけれども、ものすごく分厚い境界線を感じました。母親に「見ちゃダメよ。」と促され、まるでそこに誰もいないかのようにその場を通り過ぎました。ですが、私の心の中に何かが深く刻み込まれました。「私とこの人たちの違いはなんだろう。みんなが幸せな世界になったらいいのにな。」小さな私は漠然とこう思いました。
日本に帰国し、中国での経験から世界平和という大きな目標を掲げ、国際機関で働くことを夢見るようになりました。ですが、単に「世界平和」と言ってもあまりにも大きなテーマすぎてこの自分一人に何ができるのだろうかと成長するにつれて無力さも感じていました。そんな時、国際機関で働いていた方にこのように言われました。
「世界の人々を幸せにしたいの?それならその前に自分を振り返って考えてごらん。今本当にあなたは幸せなの?あなたの目の前の一人をあなたは幸せにすることができているの?自分一人、目の前の人一人も幸せにできなければ、世界を幸せにすることなんてできないよ。世界を見る前に自分を見なさい。」
大きなパラダイムシフトが起きた瞬間でした。「世界平和」という大きなテーマが自分という小さな存在にドンッと音を立てて落ちてきた感覚でした。
そうか。世界の縮小版が自分自身であり、家族であり、学校であり、会社であり、社会であり、国なのだと。
その時から私は自分や周りの人々に目を向けるようになりました。物質的には豊かだけれど、精神的な貧困だと言われている日本。自分自身の価値を学び、あなたも本当に価値がある存在だと言えるように。まずは自分とその周りから真に幸せで平和な世界がなされるように。今日も足りない自分を認め愛し、その心で他人も愛し、生活していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに(^^)