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自分の創造的人生の持ち時間はあとどれだけ残っているんだろう


「創造的な人生の持ち時間は10年だ。
設計家も芸術家も同じだ。
君の10年を力を尽くして生きなさい。」

映画「風立ちぬ」より


こんにちは、かふぇいんです。
ここ10年程考えていた「創造的人生」についての、
私なりの考えをまとめたものになっております。
何かのお役に立ちましたら幸いです。



創造的人生の持ち時間は10年?


この言葉に出会ったのは当時高3の夏休み、母と2人
で上映されていた「風立ちぬ」を観に行った時でした。
当時、コルネット・トランペットを10年ほど
吹き続けていた自分には衝撃的な言葉でした。

「10年…⁉えっ、じゃあ自分の創造的な人生とか
良い音で吹ける時期って、もしかしてもう今年が
最後なんじゃないの?!」
って。

その後、劇中で流れるトランぺットソロの音色にも
惹きこまれ、ストーリーにも登場人物の価値観にも
影響を受け、当時自由曲だったルイ・ブルジョアの
ソロを吹く活力になったなぁ、なんて思い出があります。

さて、あれからだいたい10年が経ちました。
今もコルネットを吹き続けているのですが、
この10年で冒頭のカプローニ氏の言葉の解釈が
だいぶ変わったのでぽつぽつ書いていこうと思います。



創造的人生の持ち時間とはなんなのか



その後もずっと音楽を続けていた私は、
そもそも「創造的人生の持ち時間」とはなんなのか
を考えました。


当初は「才能や環境に恵まれたり努力の成果が
発揮されたりする"旬"のような時期のこと」

かと捉えていましたが、ここ数年は
「芸術や創作等に自分のすべてを注げる時間」
のことなのかなあと考えています。

子どもの頃は何にも煩わされず、
ただひたすらその創作活動に集中して
全力を尽くせる時間がたくさんありました。

ですが、大人になってから(特に社会人になってから)
はそうもいきません。

自分や誰かの人生・責任を背負うことが増え、
それだけに自分の全てを注げる時間というのは
人生の中では限りがあるという事を実感しました。

そんな風にライフステージが変わりゆく中で、
ひたすらに自分の情熱や技術を注ぎ込んで
作品を生み出せる時間がどれだけあるかを
考えてみると本当に限られていて、

カプローニ氏に言わせればそれが
「創造的人生の持ち時間であり、10年」なんだな、と。


10年がすぎて見えてきたもの


じゃあその持ち時間が過ぎた後は…?ということに
ついてですが、結論から言うと
「持ち時間は10年かもしれないが創造性は時間に縛られない」が私なりの考えです。

というのも、自分が所属しているバンドの皆さんと吹いてると凄く実感するからです。

自分の創造的人生の持ち時間はきっともう
終わったなぁと思ってたのに、バンドの皆の
アドバイスのおかげで今回は特に音楽的に成長する
ことが出来ました。

きっとこの先ライフステージが変わる事に
創作や表現活動での様々な悩みが増えるのでしょう。
でもきっとそこで上手くいかないと腐らずに、
どんな形でも自分の表現をし続けることや努力
重要なのではないかなと。


おわりに


「創造的人生とは芸術や創作等に自分のすべてを
注げる時間かもしれないが、その10年が終わっても
力を尽くし自分を表現し続けることに意味がある」

のではないかな、と感じた私の10年でした。

長くなってしまいましたがここまでご覧いただき
ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう〜🍵


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