置いてけぼりに振り回されて

置いてけぼりにされたこと、ありますか?

自分でも何が言いたいのか分からないけど、置いてけぼりって、かなり虚しい。キレイに対処なんて書けない。置いてけぼりにされたほうは動揺する。

指の向くままに、自動記述法なノリで書きだそう。自動詩を。乱文を。自由な感じで御免なさい。

1. 置いてけぼり

置いてけぼり。過去に誰かを放置したり、何度となく放置されたこともある。他人の勝手を推測できない。プライベートでもビジネスでも、人と人が生きていて、突然どちらかが置いてけぼりにされたって、おかしくない。

ある日、ある時。強い怒りなのか、悲しみなのか。詰めた表情と無言を吐き捨てて、その人は去った。扉が、今までにない強い音をたてて閉まった。そのとき、自分は置いてけぼりにされたのだ。なぜか。

2. 遮断

突然のことだ。去られた理由が分からないから、これはきっと置いてけぼりだ。吐き捨てられたって、どうしようもない。驚きに気を取られたそのあと、動揺が始まる。いったい何をどうしたって言うのか。そこまであった平凡が転調した。

いま認識できるのは、ただの部屋とからの心。換気扇と空気清浄機は動いていて、机上に散らばった皿やチラシはそのまま。なんとなく息の仕方は知ってるけど、あれ、右足の出し方を忘れているよ。ドアに近いほうの左耳は、まだ耳鳴りしている。

3. 宛先不明

えっと、どうしたのかな?悲しませた?気に障った?何を?どこで?ごめんなさい。心中はよく分からないけど。どうしたらいい?いま安全なとこにいる?変なこと考えるなよ。

で、何をどう考えても、そこから宛先には届かなかった。ため息をどう吐いたって無駄。長いほうの缶ビールを流してみても、一つも酔っぱらった気にならない。なんだこれ。次第に感情は流れていってしまう。

4. 身勝手

しばらくして、相手が帰ってきた。理由を聞いた。案の定だった。瓶底に残った麦茶を推める。先に話せたら、こうなってなかったのかな?ひとまずは生きてて良かった。

もし、いろいろあって言い出せなかったなら、何ができたか。この心配は必要だったのか。話せなくした過失がある、と言われたら凹む。話せないなんて、そんな遠慮なのか優しさなのか、すべて消して、有象無象、麦茶と呑み干してしまいたい。

だけど直接言わないのは、あの人にとっての、めんどくささなんだろう。言わない優しさなんだろう。やっぱり先に話す必要はなく、勝手にすればよかったんだ。

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