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我が家の貧困との闘い!その3

 「追い詰められて最後にしたことは!」

 普通の神経の持ち主てあったら発狂しているか、うつ状態・うつ病になっていただろう。
 わたしは、会社員生活の経験がないせいか、追い詰められるといっそう、i生き生きとし強くなる。簡単に言うと異常である。


デパート

 まず、妻と娘が買い物をしたデパートの代金を全額振り込み、またデパートのカードは使えるようになった。同じことを繰り返されたら困るので、デパートのカードは預かった。
 それに対して、妻と娘が不平不満を言うので、二人がどれくらいの衣類を持っているのか、チェックした。
 妻のクローゼットは見たことがない。何とクローゼットを開けると所狭しと、一度も着たことがないような服が、ずらっと並んでいる。


クローゼット

「これだけあれば、もう当分、買わなくていいな、次は娘の番だ!」
と言い、
 娘は、「いくらパパといっても、若い女性のクローゼットを見るなんて非常識よ!!」
と言い出す始末である。
 「非常識で結構!!」
といい、クローゼットを開けると、事務所に着ていく服はわずかで、後は妻と同じく、新品な洋服が並んでいる」
 さらに、クローゼットの下の引き出しを開けてみると、高価そうなランジェリーが所狭しと、ぎゅうぎゅうに入っている。


ランジェリー

 娘は、
「いやよ、こんなの、恥ずかしいじゃない」
というと、
 わたしは、
「下着泥棒にあったわけじゃあるまい、チェックだ!!」
「二人とも下着を含め、一切洋服は買う必要なし、カードは募集します」
といった。
 とっさに、玄関の靴入れを見に行った。
 わたしのサンダルと革靴以外は、何と真新しい妻と娘の靴、ずらっと並んでいるではないか。
「これも禁止!!」
といった。
 その様子を見ていた家政婦さんが、
「わたし、やめたほうがいいでしょうか?」
と言い出す始末である。
「あなたに支払う月給ぐらいありますから、長くいてください」
とお願いした。


生命保険

 ここで、毎月銀行に支払う金額が高すぎることが原因なので、さらに、生命保険を担保にし、支払い年数を伸ばしてもらった。
 それで、大分生活は楽になった。
 一時、毎月、銀行へ60万程度、支払っていた時期があったくらいだ。
 苦しいに決まっている。
 妻と娘に、
「パパに何かあっても生命保険が下りないかもしれない。その時は、ここの家と土地を売り、木造アパートにでも入るんだぞ」
と言い渡した。


木造アパート

 娘は、目をうるましながら、「パパこれ使って」
と、自分のキャッシュカードを出した。
「気持ちだけ頂いておくよ」
といい、家族三人抱き合った。

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