パンデミック下での第一課題
浄土複合ライティング・スクールでは、文章を書き、編集して形にするまでを一連の年間プログラムとしています。コロナの影響で5月開始となった第二期ですが、現在は受講生の面々がテキスト執筆の課題に取り組んでいるところです。
コロナの影響で初回のみ全面オンラインにて行い、それ以降は対面を基本としながら、希望者はオンラインで参加するというハイブリッドな形で進めています。
(千葉雅也さんのゲスト回を終えて、記念撮影)
スクールでは展覧会などのレビュー執筆を基本としていますが、スタート時は美術館や映画館、劇場といった文化施設が軒並み閉鎖されている状況でした。
そこで第一課題では、いま私たちの置かれている状況下でこそ可能なテーマとして、「パンデミック下で作品を捉えなおす」を設定。アートや文学、映画や演劇、批評など、ジャンルを問わず、現在の新型ウイルスに直面した状況で、あらためて考え直すことのできるような「作品」をひとつ挙げ、それぞれが論じました。
結果として、スクールに集う受講生らの多様な関心やバックグラウンドが際立つ充実した文章が出揃うことに。以下のリンクでは、この中から3作、映画、文学、美術という異なるジャンルで作品について論じたレビューを公開します。
パンデミック下で作品を捉えなおす(1):濱口竜介『親密さ』
パンデミック下で作品を捉えなおす(2):安部公房「詩人の生涯」
パンデミック下で作品を捉えなおす(3):ヴェラ・モルナール《イコン》
まず400字での紹介、その後、1200字程度のレビュー提出、さらにクラスでのフィードバックや添削を経て推敲し、再度1200字で改稿版を提出、という流れでブラッシュアップを重ねました。改稿版提出後にはゲストの千葉雅也さんを交えた講評も。この不安定な状況下で、それぞれ着実に書くことの経験を積み重ね、力作に仕上がっています。
* 2020年7月現在、9月から開始となる後期の受講生を若干名募集中。書くことのみならず、企画立案や編集といった課題に実践的に取り組みながら、文章を形にしていく予定です。後期ゲストは小田原のどか(アーティスト)、佐々木敦(批評家)を予定。関心のある方は、お気軽にご相談、お申し込みをお願いします。https://jdfkg.tumblr.com/school