【性別】女の子扱いが嫌だ ~後編~
「女」として扱われることが、受け入れられない。
「女」として見られたい、とは
例えば、スキンシップをしてくれないパートナーに、
「女として見てくれてない」と、不安に思うこと。
男友達に乱雑な扱いをされて、
「私は女なのに」と、悲しくなること。
そういう感情が、私には理解できない。
「ご飯は男の人が奢るべき」とか、
「男の人が車道側を歩いてくれたらキュンとする」とか、
そういう気持ちも、わからない。
「女」として見られたくない
私は、「女」として見られたくない。
元カレに、性的な目で見られたとき。
「気持ち悪い」としか思えなかった。
男友達に、何でもないのにジュース
を奢られたとき、
「やめてほしい」と思った。
私は、「女」として見られたことが、悲しかった。
元カレに、見下されていると思った。
私と彼は、対等な関係ではないんだと思った。
男友達に、性的な目で見られているのではないかと、怖くなった。
性別関係ない友達だと、思っていたのに。
私にとって、「女」として見られること。
それは、私たちは「対等ではない」と、宣言されること。
「女」として扱われること
私は、「女」として扱われたくない。
男の人にご飯を奢られたら、嬉しい。
でも、女の子に奢られたって、同じように嬉しい。
男の人が車道側を歩いてくれたら、気遣いを感じる。
でも、気遣いと同じくらい、下心も感じる。
女の子扱いされても、私は嬉しくない。
「お前は弱い存在だ」と言われているみたいで、不快だ。
それに、こういうのって、
建前上は「気遣い」だから、たちが悪い。
見え透いた下心を、不快だと思っても、
「気遣い」だから、断りずらい。
私にとって、「女」として扱われること。
それは、私は「女にすぎない」のだと、決めつけられること。
私は「男役」になりたい
女友達と一緒にいるとき、私は車道側を歩く。
夜道が危ないと思ったら、家の近くまで送っていく。
男友達と一緒にご飯に行って、割り勘したい。
周りの目を気にせず、遊びに誘いたいし、2人で話したい。
別に、「男」になりたいわけではないけど。
私は、「男」と同じように振る舞いたい。
でも、それは簡単なことではない。
「男に可愛がってもらえるのは、若いうちだけだ」とか、
「女としての幸せを経験しないでいいのか」とか。
世の中には、そういう意見も多いから。
私は、女の子扱いされるのが嫌だ。
この気持ちは、これからも変わらない。
私が女の子扱いされなくなるのが先か、
世の中が変わるのが先か。
とにかく、私は、私らしくありたい。