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総合商社の事務職から、新規の女王と言われるまで。そして、本当の営業の喜びとは?
狩のような営業は男性、女性は家庭を守る。会社を守る事務職。という時代だった1992年に、私は就職した。
総合商社の事務職。貿易事務。
でも、本当は営業がやりたかった。。
30歳の頃、営業になりたくて、転職を繰り返す。
当然経験がないので、営業はやらせてもらえない。
最初は物流の事務をやらせてもらい、その後営業にしてくれるところに転職したが、一向に営業職につける気配がない。
またそのあとは、マーケティング職を経験させてもらったが、営業職は経験がないと難しいと言われる。
営業をやらせてもらえるところを求めて、最後は、営業事務をやりながら営業を目指すならOKと言われて、がむしゃらに事務をやりながら営業に連れて行ってもらうようになった。
最初はひたすら営業中のお客様の会話の議事録係。
製造業向けのコンサルティング会社で、業務改革プロジェクトのコンサルティング業務を受注する営業だった。
製造業の業務がさっぱり分からない中で飛び込んだ。
議事録100本ノック、提案書の作成支援の生活が始まる。
そして、一つ案件を任された。一つしかないので、絶対受注したい!と張り切って、夜中提案書を書き、頑張ったが、失注した。悔しかった。次は絶対とりたい!と頑張ったが、失注を繰り返した。
一件の受注の壁は、かなり厚かった。。
光が見えない中で、手探りで模索して、
ようやく一件受注できた時は、ほんとに嬉しかった。
サッカーのシュートを決めた時の感覚に似ていた。
そこからどんどん受注がとれるようになってきた。自信が出てきたのか?その自信がお客様にも伝わり、信頼していただけるようになった。
失敗の数だけ、さまざまなことが身についた。無駄ではなかった。
そしてついに、社内で新規の女王と言われるようになった。
でも、本当の喜びは、受注した改革が終わった6年後におとずれる。
お客様に、サービスに対する感謝を言われた時。あの時しつこく、諦めないで、提案してくれてありがとう。あのサービスのおかげで、会社がこんなに変われした。というお言葉。
そうなんだ。営業って、お客様を変えるお手伝いをして、感謝されることなんだ。と。
体が震えるような喜びだった。
その受注から、20年近く経っても、たまにお電話をいただける。
本当に営業をやってて良かったなぁと思う瞬間だ。