キャリコンの環境への働きかけ~第3回キャリアデザインライブへのお誘い
国家資格キャリアコンサルタントの新・倫理綱領第12条です(今回の倫理綱領の改定については、コチラをご覧ください)。
【第12条 組織との関係】
組織と契約関係にあるキャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行うにあたり、相談者に対する支援だけでは解決できない環境の問題や、相談者と組織 との利益相反等を発見した場合には、相談者の了解を得て、組織に対し、問題の 報告・指摘・改善提案等の調整に努めなければならない。
組織内でキャリア支援をする場合、個への支援にとどまらず、組織・環境への働きかけが必要になることが必ずあります。ただ、これは養成講座では習っていない分野。いろいろと悩ましいことも生じます。日本キャリアデザイン学会の次回キャリアデザインライブでは、このテーマを「コミュニティ心理学」のアプローチから取り上げ、考えます。組織内でキャリア支援をしている方、キャリア支援に興味のある企業人事の方には、是非、参加していただきたい企画です。キャリアデザインライブとは、単に登壇者の語りだけではなく、会場の皆さんとのライブ感あるやりとりの中で、キャリアに関する学びを深める場です。残念ながら今はオンラインが中心ですが、会場とのやりとりの時間も十分に取りたいと思いますので、是非、お気軽に参加ください。申込方法はリリース文の後半にあります。
今期で20周年を迎える日本キャリアデザイン学会。様々な20周年企画が走り始めていますが、キャリアデザインライブも20周年記念企画として、「過去にはない10カ月連続開催」、「大半の企画を非会員も参加できるオープン参加」に取り組んでいます。これまで学会とはご縁のなかった方も気軽に参加できるテーマ選んでいます。是非、ともに学びましょう。
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学会20周年記念企画シリーズ 2023年度 第3回キャリアデザインライブ !
開催日 : 2024年2月16日(金)19:00~20:30
テーマ : 企業内キャリアコンサルティングにおける「環境への働きかけ」を考える:コミュニティ心理学の視点から
【 詳細 】
企業社員のキャリアデザイン支援に携わっている皆様は、相談者(クライエント)がキャリアデザイン上の課題を乗り越えるためには、相談者本人の認識変容・行動変容だけでなく、相談者の上司や同僚、あるいは人事部や経営層などの認識変容・行動変容、さらには社内制度や社内の様々な取り組みの変化が必要だと感じることがあると思います。キャリアコンサルタント倫理綱領においても、キャリアコンサルティングに際して相談者への支援だけでは解決しない問題については、「相談者の了解を得て、組織に対し、問題の報告・指摘・改善提案等の調整に努めなければならない」(第12条)とあります。しかし、実際にはキャリアコンサルタントが職場環境への働きかけを十分に実践できているケースはまだ多くないように思います。コミュニティ心理学は、相談者への直接支援のみならず、その周囲への働きかけも重視するアプローチをとります。そこで、今回のキャリアデザインライブ!では、コミュニティ心理学をご専門に研究・実践されている飯田敏晴先生(駒沢女子大学)をお招きして、企業内キャリアコンサルティングにおける「環境への働きかけ」の必要性や実践方策を参加者の皆様と一緒に考えます。なお、ファシリテーターを本学会研究会企画委員の小山健太(東京経済大学)が務めます。
2023~2024年期 第3回キャリアデザインライブ!
開催日時
2024年2月16日(金)19:00~20:30
会 場
オンライン(ZOOM を使用します)。参加予定者に前日までにURLをご連絡します。
定員
250 名
参加費
会員/無料、非会員/無料 いずれも事前の申し込みが必要です。
今回は学会をよく理解いただくためのオープン企画として開催します。
非会員の方についても、会員の方からのご紹介があれば無料で参加できます。
お申込み
▶ コチラからお願いいたします
https://forms.gle/8xgDqbo5rETboQWf6
2月14日(水)23:59締切
登壇者
飯田 敏晴 (いいだ としはる)
駒沢女子大学人間総合学群心理学類准教授
公認心理師、臨床心理士、多文化間精神保健専門アドバイザー。
2005年4月国立国際医療センター精神科心理療法士(非常勤)に入職後、身体医療における心理支援に従事。専門は、HIV感染/AIDSに関わる心理支援及び啓発。保健所精神科デイケア、犯罪被害者支援センター、私設開業の相談所等の実務に関わる。
2013年3月、明治学院大学大学院博士後期課程修了(博士(心理学)。同年4月山梨英和大学(助教)、立正大学(特任講師)、立教大学(特任准教授)を経て、2023年4月から現職。
法務省 外国人支援コーディネーター研修カリキュラム等策定会議構成員、日本心理学会 心理学における多様性尊重のガイドライン(2023年4月)策定ワーキンググループメンバー。日本コミュニティ心理学会教育研修委員長(2021〜2023年度)。
主要業績として、共編著として、『心の健康教育(金子書房)2021年』、『援助要請・被援助志向性の心理学(金子書房) 2017年』『事例から学ぶ 心理職としての援助要請の視点(金子書房) 2019年』がある。
小山 健太 (こやま けんた)
東京経済大学コミュニケーション学部准教授、同大学グローバルDEI研究所所長
国家資格キャリアコンサルタント、国家検定キャリアコンサルティング2級技能士、厚生労働省職業能力開発専門調査員。
博士(政策・メディア)(慶應義塾大学)。専門は組織心理学、キャリア心理学。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教、東京経済大学コミュニケーション学部専任講師を経て、2018年4月より准教授。慶応大学と上智大学大学院でも非常勤講師。一般社団法人グローバルタレントデベロップメント協議会代表理事。
今回のテーマに関連する論文として、小山健太(2019)「セルフ・キャリアドックに関するコミュニティ心理学からの考察」『コミュニケーション科学』49, 203-221、小山健太(2023)「高度外国人材の入社後のキャリア支援:環境への働きかけに関する理論的考察」『アジア研究所・アジア研究シリーズ No.111 アジアの高度外国人材等の受け入れと日本の取り組み』、pp.18-27。そのほか、人事関連専門メディア『WEB労政時報』『企業と人材』『労務事情』などに寄稿実績あり。
企画・運営
研究会企画委員会
日本キャリアデザイン学会は、今年20周年を迎えます。20周年記念企画の1つとして、ご好評をいただいているキャリアデザインライブを2023年12月から2024年9月まで10カ月連続開催させていただく予定です。また、学会を多くの方に幅広く理解いただくために、キャリアデザインライブの大半を学会員以外の皆様にも公開いたします。この機会に是非、日本キャリアデザイン学会にご参加ください。
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