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12週続くgcdfの3日目のクラスで考える~まさに経験学習モデル~

コンテンツ紹介のないgcdf講座の振り返り、3週目も続けます。3回目はカウンセリング回の2回目ですが、今回のクラスの皆さんもなかなかの理解度と上達度で、ちょっと安心した回でした。この回はトレーニングされたプロのクライアント役が来て、全員が5分間のロープレをやります。ロープレ後、クライアント役からのフィードバックがあるのですが、これが爆発的な学習効果をもたらします。この日のクライアント役の皆さん3人、いずれも素晴らしかったです。ありがたいです。

第2回目でカウンセリングを知的に理解し、目指す像をイメージします。第3回目では自分の現在地を実感します。ロープレにより、小さな挫折を多くの人が感じます(人によっては大きな挫折になる人がいるので、そういった人には個別にフォローが必要です)。
目指す像と現在地の間を埋める行為が学習だと言えます。そして、カウンセリングの学習は、まさに経験学習サイクルをまわすことの連続です。ロープレを重ねて、しっかりとした振り返りを行い、そこから持論化を進めるのです。
しかし、難しいことに、時には目指すゴールすら揺らぎます。知的に理解していたはずのことが、まだまだ理解が浅かったと気づく瞬間があります。理解しようとすればするほど、ゴールの輪郭がぼやけるように感じる瞬間もあります。実はこの学習が到達すべき最終的なゴールなど実はなく、学べば学ぶほどその先が出てくることが腹落ちすればしめたものです。試験対策勉強で上達するタイプの学びではないのです。いつまで学んでも、どれだけ上達しても、なかなかすっきりとはしないのてず。本気で対人支援を志すのであれば、曖昧と対峙し、曖昧に耐えられることが大事です。

GCDFでは、毎クラスの終了後に「学習の軌跡シート」というフォームでの振り返りが宿題になります。毎回、何人かの内容を次の回で取り上げて、クラス全体での振り返りを促進するようにしています。その中で、いろいろと気づいてくれる人もいます。気づいて持論化していくのです。それをその日の講座で試してみるのです。経験学習サイクルをまわすためには、講座の中でもしつこいくらい振り返りの機会をつくるのが大切だと思っています。
毎回、「学習の軌跡シート」を読ませていただくことで、自分自身の教え方を振り返ることもできます。軽い気持ちで言った言葉に感銘を受けてくれていたりすることがあったり、丁寧に伝えたはずだけどずれて理解されてしまったりということもあったりします。一瞬一瞬に徹底的に気を配って伝えていくことの必要性をあらためて感じます。私は年間600軒の酒場を歩く酒飲みですが、GCDFの講座の前日は一滴も酒を飲まずに講座に備えます。飲み会のお誘いも基本的に断らせていただきます。すべてに気を配れるように頭をクリアにして対峙する必要があると本気で思っています。人を支援しようという人を育てるという行為は、徹底的に本気にならなければならない尊い行為なのだと感じています。

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