199 顧客が合意すれば実体になるわけじゃない。(稲田)2022/8/31
BtoB企業のWeb制作の際に「これが骨格になる」と信じられる文脈と目的&目標とがあって、顧客と合意できたとしてもそこで終わってはいけない。 制作中も公開後もしつこく口に出す。MTGの度に言う。「また稲田さん言ってるw」と苦笑されても言う。それはまだ幽霊なので。実体化させる努力が不可欠。と思っています。
一年後、顧客の口から当然のように同じフレーズが出てきたら、密やかに完了。心の中でゴールテープを切るのもお薦めです。
施策の目的を言い続けることが大切
例えば、日報noteを書く度に投稿しているぼくのツイート。そこでは必ず「JBN制作ユニットメンバーが日報を書くnoteです。この施策の目標は『継続的にコンテンツを書く習慣を身につけること』です」と書いています。もう200回も書きました。
なぜ200回も毎日毎日同じことを書いてツイートしているかと言ったら、それが『日報note』という施策の目的だからです。初めて取り組む施策は目的を毎日言うくらいで丁度いいと思っています。
実体化の積み重ねが大切
Webサイト制作中に顧客が迷子になって、「最初に合意しましたよね」と言わざるを得ない状況になったとしたら、それは幽霊のまま進めてしまっています。実体化の積み重ねが足りていない。
「それは以前にも言いましたよね」「最初に合意しましたよね」という台詞はWebディレクターの敗北宣言だと個人的に思っています。そんな台詞が必要なのは何かがおかしい状況。進め方や顧客との関係構築を見直した方がいいはずです。
幽霊を実体にするんだから手間がかかるのは当然です。顧客が合意すれば実体になるわけじゃない。手間暇かけて顧客側の認識形成に伴走するのもWebディレクターの大切な役割だと思っています。
関連note
合意形成についてはこちらのnoteにもまとめています。よかったらご覧ください。
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