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2023.02.19 柳(枝垂れ柳)

柳の冬姿。
日本には30種を越えるヤナギ属の種があります。水分の多い土壌を好み、よく川岸や湿地などに自生します。
中国が原産地ですが、日本へは相当古く、奈良時代に渡来していたといわれています。風で流れる長く垂れる枝は優美な雰囲気があり、万葉の時代から都市の街路樹、庭園樹としてよく用いられ、和歌にもよく詠まれています。

柳の語源は、以下のとおり諸説ある。
1.古く、矢を作る材料としており、矢を作るのに用いる細い竹を「矢の木」と言ったことから、「ヤノキ」が転じたとする説。

2.「楊」の字音「ヤン(yang)」に「i」が加わり「ヤナギ」、もしくは「楊の木(ヤンノキ)」が変化して「ヤナギ」になったとする説。

3.成長が早いことから、「イヤナガ(彌長)」の略転とする説。

4.「楊」は、あの世とこの世を区別する境界の象徴とされる木なので、「ユノキ(斎木)」の転とする説。

5.柔らかく撓む(たわむ)ところから、「ヤハナエキ(柔萎木)」の意味とする説。

6.枝葉は細長く糸のようであるところから、「イトナガキ(糸長木)」の約「ヨナキ」が転じたとする説。

7.魚を捕らえる仕掛けに用いられたため、「ヤナキ(梁木・簗木)」の意味とする説。

一般には、1の「矢の木」の説が通っている。
語源由来辞典
https://gogen-yurai.jp/yanagi/


学名 :柳=Salix 枝垂れ柳=Salix babylonica
科名 :ヤナギ科
属名 :ヤナギ属
原産地:中国
(日付は撮影日)


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