変わり花・実・葉②
2023年5月2日、筑波実験植物園で出会った変わり花・実・葉。
アガベ・アッテヌアタ
学名 :Agave attenuata
科名 :リュウゼツラン科
属名 :リュウゼツラン属
原産地:メキシコ東部
リュウゼツラン科は古くはユリ科(ユッカ、ドラセナなど)とヒガンバナ科(リュウゼツランなど)に分けられていたが、その他の形態的な近似性を重視したために1つにまとめられました。(キジカクシ科はその上位の科)
竜舌蘭(リュウゼツラン)という名称はアガベ属植物の総称です。同属にはテキーラの材料となるアガベ・テキィラナがあります。
アデニア・グラウカ
学名 :Adenia glauca
科名 :トケイソウ科
属名 :アデニア属
原産地:南アフリカ、ボツワナ
和名は幻蝶かずら。南アフリカに生息する塊根系植物。下部は肥大し、茎は蔓状に伸びていきます。茎で光合成ができるようです。
アルピニア・プルプラタ
学名 :Alpinia purpurata
科名 :ショウガ科
属名 :アルピニア属
原産地:マレーシアなどの太平洋諸島
ショウガ(ジンジャー)の仲間で、苞が赤いので、レッドジンジャー(Red Ginger)とも呼ばれます。 苞の長さは、10~30cmになります。
紅花樒(ベニバナシキミ)
学名 :Illicium lanceolatum
科名 :シキミ科
属名 :シキミ属
原産地:中国南部
別名 :イリキウム・ランケオラトゥム、紅毒茴、狹葉茴香
樒の実と同じく実は有毒だが花に毒はない。和名は学名をそのまま使ったイリキウム・ランケオラトゥムが多く、紅花樒は正式な和名ではないようです。
扇芭蕉(オウギバショウ)
学名 :Ravenala madagascariensis
科名 :ゴクラクチョウカ科
属名 :オウギバショウ属
原産地:マダガスカル
別名 :旅人の木(タビビトノキ)
樹高は、10~20mに達します。和名は、葉が扇のように広がり、芭蕉の葉に似ているからです。別名の旅人の木は、英名の“Traveller's Tree”の直訳で、葉柄に雨水を溜めるため、乾燥地帯の旅行者の飲料水供給源として利用されたとも、また高木は葉が東西方向へ扇状に広がることから旅人に対するコンパスの役割を果たすからといわれていますが、ともに定説ではない。
最初の開花までには最大10年かかる。
大紅団扇(オオベニウチワ)
学名 :Anthurium andraeanum
科名 :サトイモ科
属名 :アンスリウム属
原産地:南米北部原産
和名の由来は、仏炎苞部分が扇のような形で、代表的な色が紅色であることから。仏炎苞は長さ15cm前後、幅10cm前後で先端が反り返る。園芸種では、仏炎苞の色が白、桃、緑、紫、茶褐色のものがあります。
オサ・プルクラ
学名 :Osa pulchra
科名 :アカネ科
属名 :オサ属
原産地:コスタリカ、パナマ
属名の「オサ」は、コスタリカのオサ半島に由来し、種名の「プルクラ」はラテン語で美しいという意味を持つ。希少な顕花植物の一種。花は夜に非常に香りがよく、コウモリによって受粉される可能性が最も高い。
カリステモン・ピニフォリウス
学名 :Callistemon pinifolius (J.C. Wendl.) DC.
科名 :フトモモ科
属名 :ブラシノキ属
原産地:オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州
葉は線形で非常に狭く、明確な特徴となっています。ブラシのような花はふつう緑色ですが、赤花のものも野生で、あるいは栽培においてもときどき見ることができます。
キストゥス・ポプリフォリウス
学名 :Cistus populifolius
科名 :ハンニチバナ科
属名 :ゴジアオイ属
原産地:ヨーロッパ、地中海沿岸
アロマオイルとして広く利用されていたが、近年、「肌を明るくする」ロックローズオイルの原料として美容界で注目されています。
グラマトフィルム・スペキオスム
学名 :Grammatophyllum speciosum
科名 :ラン科
属名 :グラマトフィルム属
原産地:ニューギニア島、インドネシア、マレーシア、フィリピン
熱帯雨林の大木の幹や岩に着生する大型の蘭で、花の模様が虎柄模様なので、タイガーオーキッドとも呼ばれています。「世界最大のラン」と称され、株は数百キログラムにもなり、1tを超えることもあります。花は高さ3mにわたり10cmほどの大きさの花を80輪ほど咲かせます。
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