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非水百花譜 第5輯




ほととぎす
和名の「ホトトギス」は「杜鵑草」の意で、花の紫色の斑点のようすを鳥の杜鵑の胸にある斑点に見立てたことによる。斑点を油染みに見立てて、ユテンソウ(油点草)という別名もある
ききやう/桔梗
万葉集で、山上憶良が詠んだ歌(巻八 1538)
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」のうちの「朝貌の花」は本種を指す
らしやうもんかづら/羅生門葛
花名の由来は、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる
はまなでしこ/濱撫子
切り花あるいは花壇用にベニナデシコの名称で栽培もされる
もくせい/木犀
単に「木犀」と言う場合ではギンモクセイ(銀木犀)だけを指すことが多い


杉浦非水 著『非水百花譜』第5輯,春陽堂,大正9-10.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13702608


※キャプションは、上段は原本のまま。下段があるものは追記(弊社)。

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