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願望の言語化

私ががんと診断されて以来、私がフォーカスするべきことは病気(illness)ではなくウェルネス(wellness)だと考えた。

自分が病気だと知った途端、それを恐れたり忌み嫌ったりと病気に意識が向くのは自然だし、仕方のないことだと思う。
でも、そんな時こそ私はウェルネスにフォーカスしたいと思った。

これは昔、マザーテレサが言ったとされる「戦争反対運動には参加しないが、平和運動になら参加する」と言った主旨の発言をよく憶えているから。

こんな話を聞いたことがないだろうか。
スカイダイビングをしている際に、
「あそこに停まっている車にぶつからないように着地してください」と言われたダイバー達が、軒並みその車を目掛けて下降して行き、危うくぶつかりそうになる人が続出した、なんて話を。

マザーテレサの戦争反対の話も、車にぶつからないようにと言う話も、避けたいものを言葉にすること意識がそちらに向いてしまうらしい。それが否定形であっても、潜在意識は否定形を理解しないので、避けたいものを逆に引き寄せてしまうというのだ。

だから私は「がん予防」とか「がん撲滅」みたいなことよりも「ウェルネス」とか「健康増進」という具合に、望むものを明確にしてそちらにフォーカスしていきたい。

避けたいものではなく、引き寄せたいものや望んでいるものに意識を向けていきたいと思う。

注:病気の予防や撲滅を否定している訳ではなく、むしろゴールは同じ。ただ、私個人のアプローチとして、健康とかウェルネスに意識を集中することが結果的に予防とか撲滅みたいなものに繋がると思っている、ということです。

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