![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135277881/rectangle_large_type_2_6b2a9fe53028e4379a223540666753d1.jpeg?width=1200)
逆境を味わう
「逆境」と言うと、その後に
「乗り越える」
「負けない」
「立ち向かう」
「耐える」
「這い上がる」
…などのことばが続くことが多い。
どれも力強く、頼もしい響きだ。
私自身、「乗り越える」は使いがちだが、このところ心掛けているのは逆境を「味わう」こと。
それがどう言うことかと言うと…
逆境が見せてくれるのは、自分の本質だと私は思っている。
逆境においてどんな心情になるのか、どんな振る舞いをするのか、何を大切と感じるのか…
それらを俯瞰で観察してみると、逆境にある自分の「可笑しさ」や強み、弱み、思い癖が浮き彫りになる。
目の当たりにする自分の姿は時に醜かったり情けなかったりするけれど、
「あ〜!来た来た!この無性に不安でザワ着く感じ…」とか、
「私ってこんなリアクションするんだ〜、ウケる!」とか、
「こんな酷いこと思っちゃうんだ!びっくり」と言った具合に、
ありのままの感情をまるっと受け止め、味わう。
それがどんなにネガティブな感情であっても、否定せず
「そうかそうか、そう思ったんだね」と感情を味わい尽くす。
私の場合、感情が生まれる度に、
「味わってやる!」と
心の中で小さく宣言している気がする。
そして、大抵の「できごと」や「ものごと」に意味があると思っているので、逆境と見るや
「私はこのタイミングで何に気づく必要があるのかな?何を変える必要があるのかな?」と逆境の意味を探し始める。
まとめると、「感情を味わう」と、「気づくべきことや変えるべきことを模索する」をひたすら繰り返す。
最終的に逆境の向こう側に到達する頃には、結果がどうであれ少しだけ前進した自分を褒める。
それは結果に対してではなく、この感情を味わうことと逆境に出会った意味を模索するプロセスを踏んだことに対しての自画自賛だ。
私の場合、家族や寛大でなんでも笑ってくれる友人たちに
「私すごくない??えらいよね!!」とアホ全開で、そして半ば強制的に同意を求める。メイワクナハナシダ…
返ってくるのが苦笑、冷笑、嘲笑なのも構わずに。キニシナイ…
こんなことを繰り返すうちに、逆境に遭遇して焦ったり不安に揺れながらも、少しだけ前に進めるチャンス到来!とワクワクする自分を見つけられるようになっていく。
逆境に立ち向かったり、耐えたり、乗り越えるのも大事だけれど、「味わう」と言う気持ちを忘れずにいたい。