宙わたる教室
心に残るドラマや本は終わってから数日引きずったり、数週間後にふとじわじわ沁みてきませんか?
伊予原新さん原作で、昨年の秋からNHKでテレビドラマ化されていた『宙わたる教室』について。
その時期に放送されていたドラマでは凄い満足度が高く、私的に一位といってもいいくらい楽しみにしていたドラマでした。
と言いつつ、実は第一話からテレビ放送で見ていたわけでなく、三話くらいまではAmazonプライム・ビデオに上がっていたのを見てからだったので出だし遅れ気味でしたが、本当に良いドラマだなぁと。
終わってからしみじみ感じます。
残念ながらまだ原作が読めていないのでドラマのみの感想ですが、ドラマの主人公は窪田正孝さん演じる、夜間定時制高校の理科教師、藤竹和。
ある実験のためその定時制高校に科学部を作ろうと部員を集めるのが第一章、できた科学部が色んな壁にぶつかってどう対処していくかが第二章って感じの流れです。
登場人物の描写がとても丁寧なんです。
夜間定時制高校だから生徒の年齢もバラバラだし、バックグラウンドもさまざま。
のちの、科学部部長になる柳田岳人を演じた小林虎之介さんの繊細で危なっかしい演技が本当に魅力的なんです。もはや主人公だよ、彼にとって代表作といっても過言ではないはず!
現実を描く部分は時に残酷なほどリアルだけど、最後の終わり方が良いのです。
と熱く語りましたが、原作はまだ読んでません。笑
原作早く読みたいなぁ!
またに原作を読んでから実写化をみると思っていたのと違うなぁとなることがありますよね。
逆はあまりそのギャップはないのですが、実写化は難しいんだろうなぁ。
近藤史恵さん原作のフレンチレストラン『パ・マル』を舞台にした作品はそのギャップを感じたものでした。原作が好きだったために少し残念に思ったのを覚えてます。
レストランはこういうイメージ!とか、シェフの清潔感がありすぎる!とか笑
オリジナルのドラマを見るのももちろん好きですが、本原作だと読んだ人が面白さをもっと沢山の人に伝えたい!と思うんだろうなぁと制作者に思いを馳せたりします。誰笑
本とドラマを知っているから自分の中で色んな見方ができる。
贅沢ですね。
そして心に残る作品に出会うとやはり幸せな気持ちになります。
