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ビバップとハードバップの違い

●ビバップ

・・・第二次大戦中の1940年頃からジャズのバンドスタイルが従来のビッグバンドから少人数のコンボスタイルになり、演奏される曲もダンスを踊るための楽譜通り演奏するスウィングジャズから、時間を気にせず自由に何コーラスもアドリブソロを聴かせる(競う)、個人プレイを主体とした楽曲に変わってきた。

そのスタイルこそ、戦後の新しいムーブメントのモダンジャズ=ビバップである。

曲は映画音楽などをモチーフに作曲した作品が多いが、コード付けはより細かく分散され、循環コードや裏コードなど代理コードが多く使われるようになった。
またメロディーは旋律的な部分を残しているが、やたらとテンポが早く(BPM=200~300超が普通!もはや踊れない?!)、プレイヤー同士が腕を競い合っているとしか思えない曲が多い。

代表的なアーティストはチャーリーパーカー、ディジーガレスピー、チャーリークリスチャン、バドパウエル・・・と言った所か。


●ハードバップ

・・・ビバップ後、1950年頃~主流となった。
教会音楽(ゴスペル)の影響を受けたと言われコール&レスポンス的なメロディと、リズムはR&Bやロックンロールの影響で徐々に4ビート以外のビートにも移行して行く。

コード進行は従来のⅡ-Ⅴ-Ⅰ等の循環コードのパターンが減り、ワンノート的な部分が増え、メロディは『リフ』に近い。

代表的なアーティストはアートブレイキー(&ホレスシルバー)&ジャズメッセンジャーズ(に所属したアーティスト達)、ナットアダレイ、ソニーロリンズと言った所か。

概ね年代順で見ると、ビッグバンド(1930年代)~ビバップ(40年代)~ハードバップ/ファンキージャズ(50年)~モードジャズ/フリージャズ(60年代)~エレクトリックジャズ/フュージョン(70年代)と言った所か。

上記あらゆるスタイルのジャズを創造し往来していたマイルスデイヴィス、ジョンコルトレーン、アートブレイキー等のジャイアンツ達はやはりスゴいのだ!

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