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オーバードーズ2回目

10月25日、市役所の福祉相談室にある、家計相談というものを受けてみた。
きっかけは、以前お世話になっていた、障害者就業・生活支援センターで社協の日常生活支援というものに、金銭管理をしてくれるサービスを利用したいと話した時に、センターの相談員さんから、市役所に家計相談というものがあるよ、と教えていただいたのが始まり。

結局、その時には利用する事もなく、センターとも支援事業所とも、自分のわがままで疎遠になって、それっきりになってしまっていた。

しかし、自分の浪費癖はますますひどくなり、メルカリでレコードやオーディオ製品などを売って、そこそこの臨時収入があったにもかかわらず、そのお金を貯金するでもなく、浪費し尽くしてしまい、銀行残高も1,000円を切り、財布にも端金しか残らない状況に陥ってしまい、自分でもどうしたら良いかわからずに、予約もせずに市役所の障害支援窓口へ行きました。

その時、ちょうど担当職員の方2名が、時間をとって下さったので、話しを聞いていただきました。話している途中、自分のこれまでの人生がとても情けなく不甲斐ないことに、もう涙が止まらなく、おそらく担当職員の方も困惑していたことでしょう。

そして、家計相談の予約をとってくださり、支援事業所にも支援を再開してくれるよう、連絡をとっていただけることになりました。

その翌日には、支援事業所の担当者さんからお電話をいただきました。ぼくは、以前の自分のわがままで支援を断ってしまったことへのお詫びを伝えるのが精一杯の状況でしたが、この先も色々とフォローしてくださると、おっしゃってくださり、さらに涙が止まらなくなりました。

そして、家計相談の予約の日には、支援事業所の担当者さんも同席して下さって、市役所の担当の方2名と、家計相談の流れや今後の取り組みについて説明を受けました。家計相談は約1時間ほどの時間でした。

そして、市役所で支援事業所の担当者さん2名と別れた後、50歳をとうに過ぎた人間が、自分のお金の管理もできないこと。誰かに支援をしていただけなければ、まともな生活が送れないこと。悩みを打ち明けられるともだちや仲間ひとりいないこと。衝動的に動いてそれを抑制できる判断力のないこと。この先、あと何年続くか分からない人生の中で、一人っきりでほとんどの日を誰とも会話することのない生活。仕事もせず、他の人々が懸命に働いて支払っている税金を無駄な買い物で浪費していく生活。そのような罪悪感が、自分の頭の中で溢れかえっていた。

生きていても仕方のない人間。生きているだけで、他の人々へ迷惑をかけるだけの人間。社会のゴミ。役立たずの穀潰し。そんな自分が、本当に嫌になってしまった。今、死んでしまえば、葬式はしないように遺言でも書いておけば、家族にも負担をかけなくても済むが、自分の家で首を括ったり、ガス自殺などしてしまったら、損害賠償の請求が家族に行ってしまうなどと考えて、「死んでしまいたい」と思いながらも、「死んでしまったら」と死ぬことを諦めるようなことを、思い描いてしまう。

ぼくは、本当に死にたいのだろうか?

そんな疑問が湧いてくる。

仕事もしないで、障害年金をいただきながら生きている。子どもの頃には、「働かずに生きていきたい」なんて思っていたけれど、いざ実際に働かずに生きていると、数々の罪悪感に押し潰されそうになる。自分という、情けなく不甲斐ない人間。社会から役立たずと烙印を押された人間、人に生かしてもらっている人間。こんな人生なんて、望んでなかった。社会の中で小さいなりにも誰かの何かの役に立てる、困っている人を助けられる、家族に迷惑をかけずに安心して生活できるように守れる人間になりたかった。だけど、今のぼくはその一つでさえできていない。

生きているだけで、人に心配をかけている。
生きているだけで、人に迷惑をかけている。

それが今のぼくの存在。

いっそ、死んでしまえたら。
そう思うけれど、実際には死ぬことが怖くて、何もできない。
死ねないと分かっていても、またフルニトラゼパムを200錠飲んでみた。当然だが、死ねるはずもなく、4時間ほど眠っていただけ。
目が覚めた後は、この前と同じように、足がふらついてまともに歩けず、部屋の中で転んでばかり。今回は、ローテーブルの上に倒れてしまい、ペシャンコにしてしまった。物は散乱し、トイレまでもまともに歩けない。
前回より、服用量を増やしたけれど、何も変わりやしない。
ただ、「バカなことをした」という後悔だけが残った。

自ら死ぬということは、やはり取り返しのつかないところまで追いやられないと、できないのかもしれない。

そのようにして、また今日も自分の情けなさ、不甲斐なさを思い、声を上げて大粒の涙を流すだけのことしかできない、自分を消し去りたいと思いながら生きている。

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