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女性起業家日記 : プロには期待に応える義務がある

今日はちょっと残念な経験をシェアしちゃいます。(ごめんなさい)

美容室での体験です。


私は過去4年ほど、銀座のとある美容室に通っていました。
2人目を出産してから、少し好みや髪質も変わったので、以前長く通った美容室から乗り換えてのスタートでした。

ここへ初めて訪問した時、そのお店で一番経験の長い方に切って欲しくて
一番経験年数の長い女性を指名

聞けば私と同い年で、さっぱりした性格なのも
お話ししていて心地よく、毎回指名して行っていました。

私の通った4年間、
彼女は本を出版したり、雑誌等メディアなどにも頻繁に登場されるなど、
階段を駆け上がるように大人気美容師となっていく
のをみて、
私も何だか誇らしく感じていました。

一方で、人気はうなぎ登り。
なかなか予約も取れなくなっていきました。


予約が取れても1ヶ月先の予約ということもザラ。
訪問しても、プロセスの最初の指示だけ彼女で、他はほとんどアシスタントさんがやることも。
大勢のお客をさばききれず、施術中かなり待つことも多くありました。

初めの頃はもっとゆっくりお話ししながら切ってもらっていたこともあり、一抹の淋しさはありましたが、
今が彼女の頑張りどきなんだろうな
といつも応援の気持ちでいっぱいだったのです。


えりあしハイライトが大失敗(T_T)


さて、2週間前のこと、ちょっと気分を変えたくなり、えりあしにハイライトを入れに行った私。


これがとんだ大失敗w


その女性美容師さんもびっくりするくらい色が抜けてしまい、完全にヤンキーみたいになってしまったのです。

途中の色確認で、
「思った以上に色が抜けています。急いでシャンプーしましょう」
と急かされシャンプー台へ。


濡れた髪でもわかるほどの衝撃的な色に、私は驚きとガッカリが隠しきれず、

「ちょっとこの色ではさすがにお客様のところにいけない…
 これはひどいです〜涙」
と、泣き笑いのジェスチャーをすると

「次の予約の際に、ちゃんと色入れて落ち着かせましょう」
と言ってくれました。


そう。
2週間後にパーマの予約をすでに取っていたのです。
(だって彼女、すごい人気でちっとも予約が取れないから、早めに取っていました!)

その際、このド派手なハイライトをどうにかしてくれるとのことでした。


2週間の辛抱だと思い、その日はカラー代を普通に支払い、
以降2週間はハイライトを隠すため、お団子ヘア生活。

年末の怒涛のような忙しさを縫って、おとといようやくパーマとカラー修繕に行ってきました。


うやむやにして しれっと請求


ところができあがった鏡を見て、再びガックリ…涙

文字通りの
「カラスのような真っ黒」
だったんです。

「”ちょっと色の落ち着いたハイライトに”って言ったのだけど、
真っ黒になっちゃいましたね・・・」

と言葉を失っていると、

「いずれ黒い色は落ちていきますから。
色の変化を楽しんでください」

と彼女。



釈然としないながらも


もう彼女も忙しいだろうし、
まぁ無料修繕だし、
ヤンキーみたいな髪色よりはまだマシだし…
何より急いで今から仕事に戻らなくちゃだし

と、色々自分に言い聞かせてお会計へ。


「パーマ代でお会計3万6千円になります」


と言われ支払い。


帰り道ふと、
「今回カットもしてないのに、意外と高かったなぁ」
と思い、レシートを確認してみました。


すると、
「カラー代」
がしっかり取られているではありませんか。。。


え〜!


あんなヤンキー色になるのも、
こんなカラスみたいな色になるのも、
お金かかるの???

しかも、最後お会計で
「カラー代」
についても言わずに、もしや誤魔化された???


金額自体はまぁ、がっつり働いている私からすれば仕方がないか、と思う金額なのですが、
何より残念なのは不誠実にうつったその姿勢でした

そんなに長くはないかもしれないけれど、気に入って4年間通い、
人気美容師さんになったがゆえのちょっとした不満や淋しさもありつつ
慣れ親しんできた方だっただけに
ちょっと信じたくない気持ちになったのです。


「また何ごともなかったように通いたい」
一縷の望みをかけてお店に電話


「えー信じられない!もう行きたくない」

という気持ちよりも

「また普通に行き続けられたらいいな…」
という気持ちが勝り、
一縷の望みをかけてお店に電話してみました。

「もしかしたらお会計をお間違えかもしれません。
実際お会計の時に”カラー”と言われませんでしたし」

と。


事情を話すと、受付の方は
「えー、そんなことがあったのですね!
多分こちらの間違いです。
すぐ本人に確認します」


待つこと2分。


ご本人が電話に出られました。


すると、
「明るいハイライトの上から入れた色味は、
代金を頂戴しないとダメな種類でして…」

と説明がありました。






ではなぜお会計の時、堂々と「カラー代」と言わなかったの?
後ろめたさがあったからですよね、きっと。

ヤンキー色になった時も、カラス色になった時も、
あんなに残念そうな私の顔を見ながら、
お金を請求して良心は痛まなかったの?

色々思いは込み上げてきましたが、伝えたことはひとつ。


「私が◯◯さんに髪をゆだねていたのは、
有名な美容師さんだから”ではありません。
その先にある”◯◯さんににお任せしたら綺麗に仕上がって、嬉しい気持ちでそれから数ヶ月過ごせる”ことを期待していました。
それが前回も今回もまったく果たされなかった
ことは理解してもらえると嬉しいです」

ということ。


「お客さんの一人や二人いなくなっても痛くも痒くもない」のかもね


残念ながら彼女には1ミリも響かなかったようです。

「はぁ…」
と気の無い返事だけが返ってきました。



これだけ売れっこだったら、客の一人や二人、いなくなったって痛くも痒くもないものね。。涙
悲しいけれど、これが現実でした。


4年間付き合った彼と突然サヨナラしたような気持ちでした。
きゅーん

こんな残念な思いをしたからにはタダじゃ起きない!
これをちゃんと糧にしていこうじゃないか!!


高い指名料を払っても、彼女を毎回指名していた最大の理由は
「髪の毛のことで嫌な思いをしたくないから」。


もう少し欲を言えば
「あわよくば予想以上の出来栄えで、嬉しい気持ちになって帰れたらいいな」
という期待があったから


日本では、美容師の技術の高さやその大変さと比較して、
対価が低いという問題があることも知っています。

だからこそ、かなり高く設定されている彼女の指名料も毎回しっかり払って、その期待を胸に通っていたのです。


人間誰しも完璧ではないので、時には失敗することもある。
そしたらその挽回に必死で取り組み信頼の回復に努める。


誤りや失敗を認めず謝らず、誤魔化したり、
信頼回復の努力もせずにしれっとお金を請求したりすれば、自分が積み上げてきた信頼は地に落ちてしまいます。

プロには、期待に応える義務があるのです。


この件を自分に置き換えてみると、

同じく私も広報のプロとして、お客さまの期待の実現や、期待を超えることを求められています
だからこそ全力でその期待を超え続けるために日々努力をする
のです。


本当に有難いことに
「穐吉(あきよし)さんに依頼したい」
と、ご指名でお仕事を依頼いただくことも多くなりました。


だけどそのご指名の先にあるのは
「穐吉さんにお任せすれば、きっと我々の思う広報を実現してくれるだろう」
という期待があるから。

別に、
「穐吉さんと仕事をする」
その事実だけに契約料を支払ってくださるお客さまはいません。

芸能人じゃあるまいし、そんなことは当たり前のことです。


今回の私みたいに、やんわり
「ちょっと変だと思いました」
「ちょっと不満です」
と言ってくださるお客様がいるとしたら、
その有難い言葉を真摯に受け止め、どう改善できるかを必死で考える

私はプロとして、そうありたいと思ったのでした。


もうその美容室に足を運ぶことは2度とありません。

残念だけど、こうして今回
お客さんが離れる瞬間を体感した私。

これも何か次の飛躍へのお試しなのだ、と考えて突き進みます!


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!!

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