『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』初見プレイの感想
おはこんばんちわ!ジャバと申します!
ここ最近、旧Twitter(現X、以下Twitter)に投稿するためにメモアプリに殴り書きしたギャルゲーのプレイ後感想を新たに加筆修正をしてnoteにセルフ転載させて頂いている者です。
そのシリーズがそれはそれは大きな反響をいただい・・・ているということはまっっったく無いんですが!笑
その投稿の際にメモアプリ内に残っている他のゲームの感想がいくつか発掘されているので、せっかくなのでそれらも少しずつnoteにまとめさせて頂きたいと思いnoteを執筆させて頂いております。(執筆って言うたかてお前メモに残ってる文章ほぼコピペしてるだけやんけ)
『車輪の国、向日葵の少女』『ホワイトアルバム2』に続き今回感想を垂れ流す作品は〜〜〜
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』(switchリメイク版)です!!!
それでは張り切っていってみよー!!!
感想(ネタバレなし)
採点基準
前回同様、採点項目は以下の通りです。
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キャラクター:20点満点
音楽・SE:20
イラスト・背景:20
シナリオ・世界観:20
システム:20
★総合:100点満点
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本noteも上記の項目に沿ってまとめていくのでご理解よろしくお願いいたします(省エネ企画なのでねw)。
では早速はじめていきましょう!
(ここから口調が変わります、Twitter投稿のため(=文字数を稼ぐため)に「です・ます」調を封印したためです)
キャラクター
19/20点
名作の条件とはなんだろう。
僅かながらでも複数のAVGに触れてきた筆者の中で一つの確信がある。
それは、脇役に魅力があることではないか?捨てキャラがいない、個性的な人物が絡み合う深みあるストーリー。本作はその条件を十二分に満たしてくれる作品だった。
しかも本作はメインキャストも格別だ。登場時点から謎多きヒロイン達に、我々プレイヤーはある種危うさを感じるほどに惹きつけられる。総プレイ時間90時間超、過去最長時間となっても飽きずにプレイを継続できたのは、愛おしい・憎い・かっこいいといった感情を掻き立ててくれる魅力的なキャラクターがあってこそではないか。
音楽・SE
18/20点
ゲームという媒体の中で、SEやBGMが我々に訴えてくる印象は非常に大きい。本作の音楽は、日常と非日常が交錯していく様子を鮮明に我々に伝えてくれるものであり、特に《不可解・不気味・恐怖》といった負の感情を伝える際に本領を発揮したものと考えている。
しかし突出して印象に残った音楽のない物足りなさを正直にここに記し、上述の点数とさせて頂くこととする。
イラスト・背景
18/20点
筆者がプレイしたものはリメイク版であったため当時の評価は分からないが、リメイク版に関して特筆すべきは、構図を一切変えることなく当時のイラストを今風に生まれ変わらせた点である。その原作愛あふれる手腕に気づいた時には思わず膝を打ったし、それを抜きにしても本作のイラストは世界観をプレイヤーに伝えるのに大きく貢献している。キャラクターの深掘りをする上でも本作のイベントCGは大きく助力してくれるものであった。
シナリオ・世界観
19/20点
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』。AVG界に燦然と輝くそのタイトルを一度は聞いたことがあるという人は多いのではないだろうか?
かくいう筆者もその1人であり、なにやら凄いらしいことは知っているが未プレイ、という状態が何年も続いていた。この度Switchリメイク版の発売を契機に満を辞してプレイし、改めて本タイトルの偉大さを再確認することになる。1996年、まだシナリオのシの字もないような時代、女の子とのHシーンに向かう簡単なテキストの集合体でしかなかった他作と一線を画する本作は生まれた。
その衝撃と影響は、恋愛AVGが以後「シナリオゲー」「抜きゲー」と二分化されたことからも明らかだ。そして今日、所謂エロゲ上がりのシナリオライターがアニメ・ラノベ・映画など様々なジャンルで活躍するに至っている。
現代の洗練されたシナリオと比較すると確かに荒削りな部分もあるが、その現代のシナリオが洗練するに至った歴史の始まりに本作があり、その功績は語り継がれるべきものであると確信している。文字通り『根本』となる傑作であった。
システム
17/20点
リメイク版なこともあり基本的なことは操作できるが、現代の恋愛AVGに慣れているとセーブが3つしか出来ないことはやや不便。
また直近のテキストの読み上げが出来ない(もしくは分かりにくい)のは素直にマイナスとさせて頂くこととする。
総評
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キャラクター:19
音楽・SE:18
イラスト・背景:18
シナリオ・世界観:19
システム:17
★総合:91点満点
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有識者は言う。『神のみぞ知るセカイ』の原作者は本作の大ファンであり、作品作りにも多大な影響を受けていると。そんな所から本作に興味を持っただけの神のみ好きの筆者だが、いざプレイしてみると本作自体の魅力に強く惹きつけられた。
開始直後から怒涛の勢いで謎と伏線が散りばめられ、それが解決する際の展開は予想通り/予想外の塩梅が心地よい。退屈もしなければ置いてけぼりになることもない絶妙な筆致で我々を特別なセカイに誘ってくれる。
そんな傑作を未プレイの皆さんに心からオススメすると共に、最後までネタバレなしで見守ってくれた既プレイヤーの皆様にこの場を借りて最大限の感謝を。