國部克彦著 ワクチンの境界 権力と倫理の力学
この本はコロナ対策禍を総括する上で、そして今後の社会を考える上で、非常に重要な本だと思う。
以前にnoteで書かれていた内容が主だが、今まとめて読むことに意義があると感じた。
売れて欲しい、広く読まれて欲しい。でも出版社が小さいので、大きい出版社が発行する数多のコロナ関連本の中に埋もれてしまうかもしれない。それはあまりにも辛い。
コロナ対策禍以前に出版された本で同じような内容を記載しているもの、禍後に出版された本で遠回しに同様の内容を部分的に記載しているもの、は存在する。でも、この本ほど、禍と具体的に関連する思想を網羅し、かつ何が根本的な問題だったのかを明示する本は、本当に少ないのではないかと思う。しかも、読みやすい。恐ろしく無駄がない。
この本の本当の題名は副題の「権力と倫理の力学」である。ワクチン禍はあくまでも考えるための具体例として提示されている。
とりあえず目次をあげておく
序章 私たちは何をしてきたのか
第1章 感染症の蔓延とワクチンの投入
第2章 軽々しく信じることの罪
第3章 専門家は信用できるのか
第4章 デマと正しい情報
第5章 独裁化するリベラル
第6章 生権力の暴走
第7章 システムへの抵抗
第8章 100分の1の倫理
終章 私たちはどこへ行こうとしているのか
ちなみに國部先生のnoteは👇
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