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某製薬会社の社内調査公表について③またしても「ラベリングの暴力」・・・

②の続き

③内容に全く踏み込まず、「反ワク」というレッテル貼りに終始しているのは、あまりにお粗末ではないのか?

まず、この書籍を読んだ私の感想を挙げておく。
9月に読了した直後に書いた文章だ。今一つ内容がまとまらなかったので、放置してしまっていた。
なお、当時は著者は複数人と思っていたので、「彼ら」等と表現している。


内容は簡潔でわかりやすく、文章も読みやすく、でも重要な点はすべて網羅されている。さすがMRさんたちだねぇ、と感心した。
一連のmRNA製剤の問題を知るための最初の一冊として最適の書物だと思う(レプリコンの、ではなく)。

第6章と7章を読んで、私の中でmeiji seika ファルマという企業の印象が良くなった。
「製薬」という職に誇りを持ち、かつ会社と同僚と対する愛の深い、素晴らしい社員たちがいるんだなぁ、もともと企業風土がいい会社なんだろうなぁ、と。
この本は、コスタイベで低下しそうなmeiji seika ファルマの企業イメージの改善に多大な貢献をすることになるのでは?とすら思ってしまった。
どうか、彼らチームKが不当な扱いを受けないように、留意してあげてほしい。
そして、彼らが失意のもとに職を辞することがあれば、それは企業にとっても業界にとっても大きな損害だと思う。

もしかしてmeiji seikaファルマは、外れクジを引かされてしまったのでは?とすら思った。
同じ明治グループであるKMバイオロジクスがSARS CoV 2の不活化ワクチンを開発できていれば、こんなことにならなかったのかもね・・・それはないか。
このmRNA製剤により、結果的にmeiji seikaファルマの業績が悪化し、それを外資がかすめ取る、という嫌なストーリーが頭をよぎってしまった。
とりあえず、meiji seikaファルマに対しては、「お国の後ろ盾」をそこまで信用していいのかね?その後ろ盾、外圧と世論にめちゃくちゃ弱いよ?・・・と言いたい。

あと、

「大半の医師はワクチンの専門家ではないし、ワクチンについて詳しくない」という事実

p121より

は、まったくその通り。私自身も、今回のワクチン禍で初めて学ぶことが多く、自身の無知ぶりを改めて思い知った3年間だった。

そして、👇の訴えが今回の問題のすべてのように思った。

「計算式からはこうなるばずだ」とか「メカニズムとして安全なはずだ」と説明されても、我々は理屈ではなく、こうして毎日生活しているのです。
 医薬品にしてもワクチンにしても、理論だけではわからない現実があるから、10年にもわたって慎重にさまざまな実験や治験を繰り返してきたはずです。

p118

以上だ。
まとまりに欠けるとはいえ、普通に読解力のある人間による感想の一例としては、間違っていないとの自負はある。
さらに、②でも引用したように同書籍の「はじめに」で

私たちが本書で示しているデータは、厚労省や審議結果報告書などで示しされた「公の情報」、「すでに報道されている内容」、または「製薬企業が公表しているニュース・リリース」を元にしています。残念ながら、「秘密保持」を条件とされるような非公開のデータだったり、企業の内部情報をリークするようなものは、ここにはありません。

と書かれており、このスタンスは徹頭徹尾貫かれている。
まさに方丈社の「お知らせ」の最後に書かれている通りである。

正直、meijiseikaファルマには、この本のどこに「反ワクチン」要素があるのか、示してほしいぐらいだ。多分、内容には踏み込めないのだろう。だって、公的に発表されたことしか書いてないのだから。
だから「チームや言うてたのに一人やったんやって~~こいつ、嘘ついとるで~~」程度のことを、鬼の首をとったかのように喧伝するしかないのだろう。
子どもか!!(笑)

でもまあ、どうせ彼らが使う「反ワクチン」は「原理主義的ワクチン拒否」「ワクチン慎重派」「mRNA製剤慎重派」を一緒くたにしたものなのだ。
それは、いろいろな思想的立場にいる人々をあいまいにラベリングするという、極めて乱暴でかつ思考怠惰な態度である。
本来、「反ワクチン」は「原理主義者」のみを示していたはずなのに、ここ10年ほどで(おそらくHPVワクチン出現のころからか)ひどく拡大解釈されているのが、非常に気持ち悪い。
でも、ラベリングによる分かりやすさは、多数派である大衆に受け入れられやすい。そういう意味ではmeijiseikaファルマの対応は間違っていないのだろうな。


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