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もう誰にも止められない!in NY

街中で半端ない略奪が繰り返される夜

街中のプロテストは日に日に膨らんで行く一方、昨日街で起こった略奪の類も半端ではなかった。。。前にSohoの高級店の店のガラスがことごとく割られていることをつぶやいたけれども、Sohoやユニオンスクエア周辺だけでなく、Macy'sというMidtownの中心にある古いデパートのプロテクションの為にカバーされた木製の板を剥がしてまでガラスが割られて侵入された上に、周辺のミッドタウンの広場では、火炎瓶をゴミ箱に仕掛けるという犯罪まがいのことまで起こっている。こういった略奪グループは、もはやプロテスターではなく、完全にこのプロテストのどさくさで強奪を試みてここに来ているだけの犯罪目的のグループなのは確かだ。たまたまウイルスの影響もあり、マスクが強要されていて、顔が確認できない状況もさらに好都合なのだと思う。そして、こういったことに慣れているのか、異常なまでに逃げ足も速い。

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しかも、ブロンクスでは、外出禁止令以降の時間に、市民がわざと警官を車で跳ねて、手術が必要になる怪我まで負わせるというようなあり得ない事件も発生している。これに対しては、クオモ氏は今日の会見ではカンカンに怒っていた。

7日までは夜間外出禁止令

そして、昨日から始まった夜間外出禁止令は、昨日の最後のプロテストが10時から行われている関係もあり、夜11時から今朝の5時までとなっていたのだけれど、そのリスペクトが完全に仇になってしまったようで、さらに激しい強奪も発生した上、結局最終的には700名を越える逮捕者となったようだった。そんなわけで、今日から7日までは、夜の8時から朝の5時までが外出禁止になる。

東部時間の昨日の夕方に行われたトランプ氏の会見では、それぞれの州や市に対し、国家警備が必要であることを訴えていたようだけれど、クオモ氏もデブラシオ市長も、それに対しては必要ないとの考えを示した。

やはり、NYで生まれ育ってこの街を良く知っているこの二人は、色々な人種の人々がこの街のコミュニテイーの中で助け合う姿や、人間的な顔を持つニューヨーカーの性質についても理解し、信頼している。そして、NYPDの中にこそ、そういった良い部分を代表する正義感や責任感溢れる人たちもいっぱいいる。だから、断固として国家警備までは必要性は感じていない。それを受け入れることは、戦いの意味を持ってしまうからだ。

そんなわけで、クオモ氏も市長も、今回は、警官の警備の数を増やし、外出禁止令の時間を早めたことで少しでも良い方向に変化が起こることを今は本気で期待するしかない状況だ。

ワシントンスクエアパークでは、警察官による感動的なアクションも

一方、ダウンタウンのNYUエリアにあるワシントンスクエアでは、高いポジションの白人の警察官が、プロテストの人たちの前で膝をつき、我々は正義に基づいてみんなを守るためにここに存在している、みんなを傷つける為では決してない、と公言し、黒人の若いプロテスターの人たちと一緒に両手を繋いで腕を上にあげ、膝を地面に付きながら誓いを立てていた。

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放送ではカットされていたようだけど、このシーンの後に、この警察官はプロテストの人たちとハグしあっていたらしく、ローカルテレビのアナウンサーたちは感染の心配も隠せない様子ではあったが、もはや人間として誰にも止められない状況だったと思う。だから、こんなふうに本気で平和の為に自身を表現しようとする勇気ある人たちには何があっても絶対に感染しないで生き延びて欲しいと心から思う。

今日の市長の会見では、市長もこのシーンには胸を熱くしていたようだった。こういった心ある警官のアクションに感動する若い黒人のプロテスター達も多くいたようだ。この国が変わる為には、こういうシーンこそもっと拡散されるべきだ。

連日何百人もの人たちが何箇所にも集まるプロテストの人たちも、公園で15分ぐらい座ったままでじっとしている完全なサイレントプロテストを試みる集団や、黙って橋の上を渡ったりするグループも出てきた。これはいい兆候だと思う。

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私たちが今できることは、感情から暴力に走ることではなく、非暴力で平和を訴えることだ。それができる為には、人間を信じることだ。少なくとも信じようとすることだ。人を信じるのに肌色は関係ない。その為に、より多くの人が、多人種が平和に協力しながら住み合えるこの国を今まさに本気で作っていく事を実現するべき大きな過程に全米は来ている。

そして、この街で銃弾に倒れたJohn Lennon が50年も前から願い続けて来た本気の気持ちを、もうそろそろみんなで叶えてあげてもいい時が来ているんじゃないかな。








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