NYは5月なのに冬の気温
季節の変わり目は、日によって気温差が著しいNYだけれども、今年はどうみても春が来るのが遅い気配ではあった。とはいえ、20度から25度ぐらいを移動していた気温が、いきなり今朝は5度以下に。。。完全な冬日だ。
この気温の低下は、みんなをStay Homeさせるには悪くない。しかしながら、明日の気温予測が、またしても25度ぐらいなのだ。。。と言うことは、どう考えても明日は多くの人がSocial Distanceもマスクの重要性も考えずに外出する恐れがある。。
先日つぶやいたように、先週末、気温上昇とともに晴天の日には、こんなことも起こっていた。だから、気温が急に上がる明日の事を考えると憂鬱になる。
前々から書いているように、多くの西洋人の楽観的な性格は(悪く言えば考えなしの傾向)いくらクオモ氏やデブラシオ市長が強く呼びかけたところで、そんなに簡単には変わらない。
今回、感染率が最も高いのは、ヒスパニック(南米)や黒人エリアだという事で、それは貧困層という事柄と関係しているのではないか、と言う話になっているけれども、そもそもそれは、貧困層→きちんと教育が受けられていない→物事の理由を考えて動く習慣を持たない→目先の感情が大事、ということが抜本的問題なのではないかと思う。
そうなると、不幸にして教育を受けられていない人たち、教育を受ける機会が持てなかった人たちが、何を基準に物事を判断して動くのか、と言えば、家族やコミュニテイーの環境の中で植え付けられた習慣の影響が大半ではないかと思う。
今回のヒスパニックやブラックの人たちを含め、貧困や政治の問題などがあってアメリカに移民して来た人たちというのは、その自国コミュニテイーの中での価値観のようなものを、この国にいても生きて行くための心の支えにしている場合が少なからずあるのではないかと想像する。
ほとんどの場合、それらの考えの中心は、細かい事は気にしない楽観性を重視する、おかしいと思えば、自分たちの考えを何があっても堂々と主張するというような部分のように思う。そういったある種のたくましさは、問題が人権などメンタルな事であれば、大いに役に立つ場合も多いかもしれない。けれども、今回の問題は人権以前の人命だ。相手がウイルスなのだから、そういう部分だけでは解決できない。彼らが何よりも嫌っている神経質になる事や、我慢すると言う事、ルールに従うと言う事を個人が自ら行動として実行しなければ、結局のところ、状況はぶり返すだけで、何も変わらないのだ。
だから、彼らにとっては恐らく本当にめんどくさい事だと重々承知してはいるけれども、今こそ物事の全体を見て、他者への影響を考えて行動を決める必要性を一人でも多くの人たちが本気で考えて欲しいと日々心から思う今日この頃だ。