フェイズ4になっても。。 in NY
NYは今日からリオープンのレベルがフェイズ4になった。とはいえ、追加されたのは、エンパイヤステートビルの厳しい人数制限付きの解放と、動物園や植物園などのSocial Distanceが十分に取れるタイプの屋外のアミューズメントおよび、観客なしのスポーツ観戦だ。
そして、フェーズ3以降に、屋外でのレストランオープン、つまりストリートを使った屋外でレストラン経営だけはオーケーになったのだけれども、依然としてフェーズ3の中にあったはずの店内飲食は禁じられている。
そんな中、一昨日NYCエリアでもあるクイーンズ市のアストリアという場所で起こったこの情景には、クオモ州知事やデブラシオ市長も憤りを隠しきれない。感染が増加しているジョージア州に応援に訪れたクオモ氏の直近の会見でも、クオモ氏は、今回の人々の愚行を見て”Don't be Stupid!”(バカはやめろ!)を繰り返していた。(ちなみに日本の会見で、県知事が頻繁にバカという言葉を発して一般市民への感情をあらわにすることはほぼないと思うので、NYのこういう人間的なところは私は個人的には嫌いではないのだけれども。)そんなわけで、そのリアルシーンは、下のニュース映像で見てもらえたらと思う。
この騒ぎで、警察も取り締まりを行い、現在3件のレストランがリッカーライセンスの剥奪およびクローズの危機にさらされている。フェーズ3のリオープンの際、クオモ氏も重ねがさねSocial Distanceのルールが守られない状況でのオープンレストランや禁止されている店内飲食などが行われた際には、お店側のリッカーライセンスを待ったなしで剥奪すると言うことを警告していた。
リッカーライセンスとは、アルコール類を出すお店が開店する前に絶対に取らなければいけない許可証で、これがすぐには下りなくてお店のオープンが遅れたりすることもあるぐらい、それなりに時間がかかる厄介な許可証なのだ。
今回の件の後、デブラシオ市長も、今後のインドアでのレストランオープンおよびインドアイベントの類がいつ解放されるのかと言う時間予告は今は一切しないと宣言していた。
ただ、この映像を見てもらえればわかるかと思うけど、この状況ではSocial Distanceやマスク着用のルール違反を当たり前のように行なっている人たちの人数が多すぎて、もはや店側のコントロールは不可能と思えるところまで人々の数がエスカレートしてしまっているので、現状としては、引き続き事前調査は続行するという話になってはいる。
フェイズ3がオープンになりたての時は、まだ暴動などの影響も色濃くあり、オープン準備が遅れていた店も多かったけれども、(それ以前に閉店になってしまった店もまた多い)ここに来て何とか閉店にならずに細々と生き延びた店などは、やはり何とかして今までの経済の行き詰まりを巡行させなければと必死なので、その力の入れようは半端ない。
それにしても、ここ数日のNYは連日気温が35度近いだけでなく、湿度が夜でも85パーセント近くまで上がっている少し異常な気候になっている。(ちなみに私は日本の夏の凄まじさを知っているので調べてみたところ、この時期の日本の湿度は高くとも70パーセント前半にとどまっていた。つまり、ここ数日のNYは、近年非常に不快指数の高い日本の夏よりも更に湿度が高い状態なのだ。。。)
そんなわけで、こう言う風に外での飲食が爆発的な無法地帯の飲み会になってしまうのも、このエリアの人たちにはもはやコントロール不可なのかもしれないけれども、リゾート地としてニューヨークの人たちに人気が高いフロリダ州でも感染が爆発している今、季節による第二波がどうなるかわからない状況の中で、何とか今の状態を少しでも長く維持する、または本当の収束に近づけるには、本当に私たち一人一人の行動にかかっているというクオモ氏の見解は引き続き今も変わらない。
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