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転職しました

エントリーがご無沙汰しています。
タイトルの通り、転職しました。
今回は台湾のコンシューマーヘルスケア企業で「產品經理Product Manager」をすることになりました!
マーケティング側の経験を積みたくて、CDMOではなくConsumer Healthcare部門という新しい挑戦です。
また、初の台湾ローカル企業です。中国語がビジネスのメイン言語になるのは実は初めて。緊張してます。

私の経歴

改めて、私の経歴をおさらいすると、
難病担当の行政保健師→外資CRO(台湾現地採用)で治験文書管理→再生医療ベンチャー企業の事業開発
です。
なお、並行して2024にGlobal MBAを修了しました。

なぜ台湾で働き始めたのか、については以下の記事参照。

何する職種なのか

今回はバイオではなく、コンシューマーヘルスケア企業の中で商品を輸入してマーケティング戦略を立案・実行する役割を担います。日本と台湾のOTC医薬品と保健食品を扱います。
新商品シーズを探して引っ張ってくる交渉から担当するので、マーケティングだけをするわけではないんですが、マーケティングがすごく大事な職種です。楽しみなのと緊張感と、、契約書が中国語になるのは怖い。日本語でも怖いのに。笑

何故転職することになったのか

きっかけは二つあり、MBA卒業が一つ。もう一つは、社長による日本への転籍打診があり打診拒否したため、転職検討をスタートしました。

転職検討の理由ですが、一言で言うと現職への諦めでしょうか。
些細な理由は以下の通り結構ありました。(赤裸々すぎ?笑)

  • この数年弊社のメンバーは期待していたよりもはるかに増えなかった

  • マネージャーに上がれたとしても、数年チームを持つことはなさそう

  • 伸ばしていきたい職務と現状がかけ離れていった

  • 富裕層ビジネスや自由診療、化粧品事業がしたいわけではなく、しんどくなってきた(私は化粧品や美容医療自体は関心があるものの、仕事にしたいわけではなかった)

  • 一番会社員歴も若く、歳上のメンバーからサポートの雑務ばかりが降ってくる様になった

  • 給料が一向に低い

  • 社会の信用ステータスがない(正社員と言いながら、業務委託契約だった)

  • 福利厚生が0だった

  • フルリモートで孤独感が強まった

  • この分野における現時点での台湾市場への諦め

まあ、過去に散々葛藤していますしね・・・

https://note.com/jasminetaiwan/n/n891e50465883


ちなみに、今回決定的な心理的変化を起こしたのは、Google台湾オフィス訪問です。

このGoogleでのびのび働く友人を見て、何にもない福利厚生は流石に自分の将来に良くないな、と背中を押された出来事となったのでした。

もちろん、会社のプロダクトやビジョンは信じていますし、ここ1、2年で大企業との協業や産業における重要人物とのコネクションなど少しずつ身を結ぶ様になってきました。
弊社のメンバーは本当に経歴ピカピカなだけでなく真面目なんです。全員が全員、自分にないものを持っており、本当に助けてもらってきました。

そういった面で、自分がこの会社にいれたことは誇りで、一緒に働いてきた会社の社長、上司、チームメンバーに不満もさほどなく、0から本当に色々な機会をくださり、勉強させていただきました。
本当に感謝しています。

おそらく、数年後の自分がJOINしていたなら、ここでもう少し上手くできたのかな、とも思ったり。会社のステータスと自分の方向性が噛み合わなくなってきていました。

特にこの数ヶ月は仕事を続けることが辛くなり、論文の時期と重なったことも相まって脱毛箇所の部位が広がってしまいました。さらに、自分でも髪をめちゃくちゃ抜く様になってしまいました泣
今はだいぶマシになったもの、十円はげは健在。

このままペースを落として現職にいることも考えたのですが、この貴重な数年を無駄にしそうなためやめることを選択しました。


今回はどうやって転職したのか?

実は、日本に帰るか否か(日本に帰るなら市場価値幾らか見たい思いもあり)、数年かけてゆるく長く日本のエージェントと連絡を取ったり面接を受けたりしてきました。
ただ、数年の転職活動により、今の自分が日本に帰るビジョンは見えてこなくなっており、転職する際は台湾もしくは第3国にしようと考えておりました。

なので、日本のエージェントではなく、台湾のエージェントに一気に連絡しました。
1社は昔連絡したことのある日系のエージェント、2社は友人が紹介してくれました。
その他、104人力銀行への登録とLinkedInへ登録を進めました。

私が特に相性が良かったのは、パソナ台湾です。前回もパソナ日本に斡旋されたのですが、今回もパソナ様様でした。

転職結果

前述のように、数年前から良い求人があったら応募したり話したりしたので、長い間転職活動はしていました。

そのため、今回の転職活動と分けて記載します。
本命は、電機産業シンガポール支社と台湾製薬CDMO企業の2社でした。

今回の応募

  • 書類応募・・・10件くらい?104人力銀行(台湾の大手転職サイト)かLinkedinで出した。

  • エージェントの紹介による応募・・・6件(医療インバウンド、治験関係ベンダー、PRP関係バイオテック、ESG関係、電機産業シンガポール支社、台湾コンシューマーヘルスケア企業、VCシンガポール支社)

  • 知人先輩のCoffeeChat・・・1件(台湾製薬バイオ)

  • HRからのヘッドハント・・・2件(台湾CDMO、台湾バイオテック、外資CRO BD日本拠点)

面接

  • 面接前辞退・・・1件(台湾バイオテック)

  • 面接合計・・・7件

    • 3件❌ (医療インバウンド、ESG関係、台湾製薬バイオ(面接後連絡消失)) 

    • 4件⭕️(台湾CDMO、PRP関係バイオテック、電機産業シンガポール支社、台湾コンシューマーヘルスケア企業)

今回、本当はシンガポールに行きたい気持ちが再燃していたので、シンガポールに行けずいささか残念ですが、給与を当初聞いていた額より全然低かったため、自分のボーダーに乗らず断念。

ただ、面接官が台湾へわざわざお越しになられたり、学校の先輩や企業HRから直々にお声掛けいただいたり、本当にありがたい経験でした。
一方で、面接内容もプレゼンが要求されたり、プレゼン資料を提出したりと、今までの面接と違う感触でした。
結局内定を決めた理由は給与と職務内容です。

参考:過去の転職活動
エージェントの紹介・・・5件
カジュアル面談・・・3件

面接
1件❌(多分話したけど落とされた、オーストラリアの人材関係) 
1件辞退(外資CRO BD日本拠点)

今回の職種転職を決意した理由


転職活動の中で、事業開発でい続けることに一抹の不安を抱えていました。日本での転職活動の中で、市場から今の私に求められているものは市場開発セールスかベンチャー企業での新規事業開発。

私は新しく事業を立ち上げることやきた契約を遂行することは得意。でも、セールスが苦手分野です。

求められていることは、私のしたいことではない。それに、今日本のベンチャー企業に従事することと弊社にいることと天秤にかけると、企業価値が高い弊社の方が多分楽しいし価値が上がる。そうすると、日本に帰る意味はないな、と思ったんです。

一方、台湾企業はセールスが絶対主義というか、台湾の事業開発はほぼセールスと同義です。BDという名のセールス部隊、という実情。台湾のベンチャーは、数社以外日本よりさらに小さい上場をしてしまうので、価値は小さいし、私のやりたいことではないし、給料下げてまでやりがいを見出せない。(正直すぎるか?)

それに。
もう一つ理由があります。

このままだと一生ジェネラリストかもしれないという不安がありました。事業開発もスキルの一つと思われるかもしれないですが、事業開発こそ総合格闘技です。ビジネスの中のジェネラリストの極みだと私は考えています。これは、BDの人には同意してもらえますよね?

なら、なんなら関心があるだろう?今から何ならスペシャリストへの道をかじれるだろう?と思ったところ、MBAでの学びを振り返りました。

MBAへ行く中で数学が死ぬほどできなくて、ファイナンスや統計は瀕死でした。一方で、ブランディングやマーケティングの面白さを感じ、マーケティングにトライしてみたい思いはありました。
もちろん、マーケもデータありきなのですが…笑
数字100%の世界に比べると、いささかマシです。

ただ、台湾で募集されているマーケティング職の少なさと給料の安さで二の足を踏みます。台湾の認識として、マーケティングは直接売上に寄与するものではないため、ジュニアポジションが多い。
私は未経験転職なので、余計に機会がなさそう。

さらに、既に未経験転職を2回して業界業種を変えている私は、悩みました。事業開発にいる方が、経験を活かして転職できそう、そちらの方にしようとも考え、ほとんど事業開発職を受けました。

ただ、マーケティングができるなら挑戦してみたい。機会があるならば、受けてみたい、とエージェントには伝えていました。

本当にありがたい話なのですが、パソナ台湾が、ある企業に直接私の経歴を持っていってくれました。私の経歴が足りないかも、と心配しましたが、企業側がこの妙な経歴に関心を持ってくださり特別に面接をしてくださったのでした。

私の経歴であれば、マーケティングそのもの経歴はなくとも、BD経験があるので仕事はできるだろう、とのことで採用までいけたのでした。

押し込んでくれたエージェント様様です!

最後に:振り返る台湾の企業の特徴

ここから、台湾企業の面倒なところを羅列しておきます。

  • 必ず面接前にワードファイルで履歴書フォーマットが送られてくる。伝統的なフォーマットなので、形式的に聞いてくるそう。

  • 履歴書の内容に「家族構成」「家族の仕事内容」「体重」「字の入力速度」記入欄がある。

  • 履歴書以外に企業からの質問項目があることがあり、性格の特徴や失敗談など多々項目がある企業もあり。

台湾式履歴書一部(1分に何字とか速読でしか入力せんやろ…)


私はあまりにいくつかの欄の記載が嫌だったので、回答が嫌なところは空白で出しましたが、特に言及もなかったので問題なかったようです。
伝統的とはいえ、そんなに個人情報要らんだろ?!って本気で思っています。日本の履歴書フォーマットが可愛いレベルです。


そんなわけで、全部中国語で泣き言を言ってたら、励ましてください!
よろしくお願いします🥺


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