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ワイン畑での修行へと山梨へ向かう電車の中で

※少し前に書いた記事です。

なんだか久しぶりに書きたくなったのでかく。

今ワイナリーに向かっている。

2週間ほどワイン葡萄の収穫に加わらせていただく予定だ。ずっと楽しみにしていたことで、ワクワクが止まらない。

ほんとは電車の中で仕事(本職ITの)関連の勉強をしようと分厚い本を持ち込んでいるのに、全く身が入らない。

遠足を楽しみにする子供になった気分だ。


2週間も行くなんて仕事は??となるかもしれないが、仕事は今月は有給だ。転職をするので有休消化中というわけだ。

休みになったところで休める体質の人間でもないので、この1ヶ月何ができるかと1ヶ月有給が取れると分かったときに胸が躍った。

ただそんなに深く考えなくても何がやりたいのかははっきりしていた。

葡萄の収穫だ。


ワインの製造は1年中かかるものだ。毎月何かしらの作業がある。8月の終わりから11月の終わりはちょうど葡萄の収穫の時期。一気にいろんな葡萄を収穫していく。

ワインを飲む側の人間はあまり作る工程を意識しないが、ワイナリーにとっては最も忙しい時期の一つであり、緊張の時期だ。

適切な時に丁寧に収穫し、ワインを作る。ここで失敗するとワインの味はもうだめ。

繊細さと正確さが醸造家さん達には求められる。


今、9月はそんな時期なのだが、収穫にマンパワーが必要なため、この時期かなり求人がある。

フランスやオーストラリアなどシーゾナルワーカー(季節限定で働く人たち)を雇って3ヶ月ほど収穫を行うことが多い。

国内からだけではなく、というよりむしろ国外から出稼ぎにくる人たちが多いそんな仕事だ。


ただちょっと面白いのは日本ではシーゾナルワーカーではなく、ほとんどの場合「お手伝い」だったり「ボランティア」という形、もしくは研修など、で無給のことがほとんどだということだ。

れっきとしためちゃめちゃきつい仕事なのでお金が出るのは当たり前?と思っていたのだが、日本だとワインが高尚なものとしてみられすぎて?もしくは収穫をしたがる人たちが

「ワインの収穫お手伝いしてみたい〜」

「畑仕事体験〜」

などと本腰の入っていない趣味のような感覚で来てしまうので

無給なのかもしれない。


実際何ヶ月も住み込みで収穫する人はほとんどいないようだ。


まあ、そんな違いはあるものの、私は1ヶ月まるまる時間ができたので海外のワイナリーに連絡をいくつかとってみた。

すると、

「1ヶ月だけはダメ」

「コロナだから来ても隔離してたらもう終わるよね?」

「ワクチン打ち終わってない、、、?ダメ」

と、、、見事にこの時期だと尚更ダメだったようだ。


仕方ないが、私は諦めない。

山梨の自分が個人的に超かっこいいと思っている醸造家さんのいらっしゃるワイナリーに連絡してみた。


すると、「いいですよ、ぜひお越しください」

とのこと。


Oh...なんか簡単だったな。。。

(ちなみにこのワイナリーほんとにほんとに世界的にも有名)


ただワクチン打ち終わってからがいいかもね、ということで期間は短くなってしまったが、それでも来ていいよと言っていただけ今向かっているというわけだ。


私は親の影響でワインが好きになったのだが、何か好きになるととことん知りたいタイプなので、学生時代にワインショップでアルバイトをして、その時に楽しすぎて意図せずかなりのシフトを入れていたのでお金が貯まり、社会人になってからそのお金でワインスクールに通ってワインエキスパートの資格を取得した。

サービスをさせていただく機会が多くあったので食卓でのワイン、どういった楽しみ方、どう組み合わせるかなどは身を持って勉強できたのだが、どうしてもワイン自体がどうやってできているのかを身を持って勉強することはできなかった。(もちろん本では勉強するけど、やっぱり実際に畑にいって土を触って、、というのとは全く違う。)


やっと時間ができたので作る過程の実体験というわけだ。

やっぱり頭でわかるのと体で、感覚でわかるのは全然違う。

この2週間何が起こるのか、どんな感じなのか、色々と楽しみでもありちょっぴり不安でもあるがとりあえずいってみようと思う。


あと少しで山梨。





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