コロナとお金と心の余裕
この間、一人旅をした。GOTOクーポンが使える最終日に一人でこっそり近場に一泊してきた。
正直、こんな時に旅行?と、自分でもほんとは思うのだが、私は一人暮らしで半端じゃなく狭いワンルームに暮らしている。
そんなワンルームで何か月もリモートワークをしておりさすがに心が疲れ切っていた。広い場所、自然が必要すぎて、悩みに悩んだあげく前日に宿を予約、一泊してきた。
そんな旅行なのだが、旅行中いろいろと思うことがあった。
というのも、心の余裕ってなんだろって考えたのだ。人の心はお金で買えないというけど、余裕はお金で買えるんじゃない?って思ったのだ。
何があってそんなことを思ったかって?聞いてほしい私の宿での何とも言えない面白い体験を。
私が止まった宿は予約サイトなどでもかなり高評価のステイインのリゾートホテルのようなところであった。といっても超ハイクラスという感じではなく、割といい宿、といった感じのところ。普通に予約したら結構お値段がする場所であった。
予約の際、ケチな私はうーーん、もう少し安いところにするか?と思ったが、GOTOが使え値段がもはや半分ぐらいになったのでたまにはけちけちせずいこうと、エイヤー―っと予約してしまったのだ。
そんなこんなでホテルに向かいチェックインしたのだが、ホテルについて私は異変に気が付いた。宿泊客が子供連ればかりなのだ。それも一家族子供2人とかのレベルではない。少なくとも一家族3人は子供を連れているのだ。
あれ?ここって結構いいホテルよね?なぜ?とチェックインの列に並びながら子供の走り回り、泣き叫ぶ声をバックグラウンドに私はあっけにとられていた。
まあ、まあ、ひとまず部屋に行こうと、チェックインし部屋に向かう。お部屋は想像通りかなり広くきれいで景色もいい。ホテル内をいろいろと歩き回ったが、お風呂もいい感じ、プールもある。いいじゃない。と思ったのもつかの間、
ゆっくりと廊下を歩く私にいきなり小学生ぐらいの男の子3人組が突撃してきた。え、と唖然とする私。
そのすぐ後ろに親らしき二人組がゆっくりと歩いてくる。あーーごめんなさいね、気を付けないとだめじゃん!という言葉を私は期待していたのだが、なんと、この母親、
私に「危ないじゃない。ちゃんと前向いて歩いてよ。」といってきたのだ。
私「・・・」え?
今私が怒られたーーーー?!?!とびっくりするも何も言えずその場をすたすたと歩いた。
しばらく何が起こったのか理解できず唖然とするものの気を取り直して(旅行は始まったばかり、こんなんで気を取られない、気にしない。とスルー)部屋に戻り少し本を読んだ。
部屋でまったりした後、せっかくなので外の庭を散歩し、しっかりお腹を空かせて夕食の場へと向かった。
夕食、この時期なのにバイキングしかなく(手袋等使っていたのだが、それでもね)、周りにレストランも他にないので仕方なくバイキングスタート。
なるべく一度で取れるだけのものをとってうろうろしないように気を付け食事を始めた。まあそれでも一度ですべてをテーブルに運ぶのは無理なので、もう一度立ち上がり、ローストビーフを求めて列に並んだ。(その場で切ってくれるとかで列に並ばないといけなかった)
なかなか進まない列にイライラしつつ、さらにここでも子供の数がすごい!!旅行だから私もゆっくりするの!!と思っているのか何なのか知らんが、小さな子供がたくさん大きな陶器のお皿をもって列に並んでいる。
私の皿になんか野菜のっけてくるし、なんじゃと思いながら(親ちゃんと見てないと危ないじゃん、何やってるんだと心の声)自分の番を待つ。
やっと自分の番が来てローストビーフを皿に乗せてもらった。
と、その時、
がっちゃーーーん。
はい、後ろに一人で並んでた小学生ぐらいの女の子が見事に皿を落としてしまいお皿粉々に。(だから言ったやん)
そのこそのあとなんと素手で皿のかけらを拾い始めたため、私、急いで制止。「危ないから触らなくて大丈夫よ。どこか怪我してない?」と女の子に尋ねた。
そのこ、なんだかいろいろこみ上げたのだろう泣きだしてしまった。と、やっとホテルのスタッフの方も駆けつけて皿の掃除をしてくださったので、私は立ち上がりその子の親を探そうとしたその時、、、
「危ないじゃない。あなたがぶつかったんでしょ!」
と化粧の濃い言っては悪いが品の悪そうなヤンキーのような母親?がやってきて、そう、またもや私が怒られた!
私「え・・・・」
と、また固まり、(いやなんなら私女の子の目の前に立ってたし、動いてないからぶつかりようがない+皿一応いうけど私の足の上で割れてるからね、、、)と心の中でぶつぶつ考えたものの、母親、すぐに子供のほうにいったのでそのすきに自分の席にローストビーフを持って帰った。
ローストビーフを食べながら、あれはなんだったんだ?と頭がついていかないが、ひとまず食べ物を流し込み、部屋に戻った。
いろいろと意味が分からないが、一周回って私なんか悪いことした??
という思考にまでいたっていた。
まあ、いいや気にしない。その晩は部屋でゆっくりとし朝になった。
朝食を食べにレストランに行くとまた子供がうじゃうじゃいる。
今度は子供たちをちょっと観察してみることにした。
見ていると気づいた。さっきも言ったように子供連れは子供を少なくとも3人はかかえている。そして両親はちょっとヤンキーチック。(人を見ためで判断してはいけないが、イメージを伝えるために)
ぺちゃくちゃと音を立てて食べ、(こっちまで聞こえて結構気持ち悪い)親は子供をもはやちゃんと見ていない。私たちはお金を払って泊っているのだから何をしてもいいとでもいうかのように。(いや、さすがに子供の面倒は見てくれ、ここは家じゃない)
なんか、なんだこれは、、、とやっと状況がつかめてきた。(ちなみにこのホテル子供フレンドリー!キッズホテル!とかじゃない。普通のどちらかというと大人向けのホテル)
一言で言おう。品の悪い、ちょっと頭のねじの緩い方々が集結しているのだ!!
えええええええ?なんで?????
と、思ったが、考えれば理由はすぐわかった。
そう、今日はGOTOが使える最終日なのである。そしてこのホテル、子供の宿泊費がかなり安いのだ!!!!
意味が分かった。通常宿泊できるような余裕のない方もどっと泊りに来ていらっしゃるのである。(まあ自分もそうだが)
あ、やってしまった、GOTOのこと考えてもっと高いとこ予約すればよかったとホテルからチェックアウトする朝になって気が付いた。
まあ。仕方ない。仕方ないが、なんだか思った。
うん?これって子供がたくさんいるとかそんなことが問題じゃないよね?親が問題よね?と。
子供がたくさんいようといまいと子供がお利口に行動できていればきっと気にならなかったはずである。
ただ、めちゃくちゃ変なめにあったのはきっとやっぱり親がちょっと変だから?? なんて思った。
親、きっといつもはいけないけど、今回は結構いいところに安くみんなで泊まれる!!!と結構旅行を大ごとにおもってきたのでは??と勝手に想像した。彼らの中でいつもはできないことだから期待値も高く、なんでもやっていいと勘違いしてしまったのだろうか。。。
そんな風な想像が私の中では勝手に膨らんでしまった。
そんなこんなで思った。もしこの人たちが日ごろからよく子供を連れて旅行をしていたら、何が迷惑になるのか、何をしてよくていけないのか、きっと少しは周りを見るはずだから気づくはずである。
もしくは見る気持ちの余裕がきっとあるはずである。
ただ、きっとそんな余裕はなかったのだろうなと思った。
なんだかあまり直線的に結びつけたくはないが
お金=余裕
って少しは関係するのでは?と思った。
あんまり書くと感じが悪いのでここまでにするが、
子供のいない自分としてとてもいい勉強になり、確かにお金で幸せは買えないけど、お金で余裕は買えるのかもと思い、
今のうちにしっかり働いて、勉強し続けて、自分の子供には余裕をもって接することができるようにしたいなと思った。
ほんとにいろんな意味で面白い旅行であった。