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修学旅行2日目。
当日の朝に、午後の班別行動だけ合流すると決めた次男ですが、待ち合わせ場所に向かう車の中で少し眠ってしまい、若干目覚めが悪かったのです。「やっぱり無理」って言うのかなとハラハラしながらも、「行くよ~」と声をかけながら淡々と準備をして、待ち合わせ場所のホテルに向かいました。学校側から連絡が言っていたようで、「○○学校の方ですね。ロビーでごゆっくりお待ちくださいね♪」と、ホテルの方からもお声がけを頂いたおかけで、気楽に入ることができました。

次男はロビーにあった沖縄のガイドブックを手に取って、熱心に目を通していました。その背中からは迂闊に声をかけてはならないような雰囲気が漂っていたので、そっと見守ることに。おそらく、自分の気持ちを落ち着かせていたのでしょう。

やがて、先生たちとクラスメイトが来ました。担任の先生や校長先生が声をかけてくださり頷ている次男。「同じ班のみんなのところに来れる?」と先生。「まだ行かない…」とガイドブックから目をそらさずに回答する次男に、「OK。出発まではまだ時間があるから大丈夫。待ってて。」とさらっと返してくださった先生の対応に私の方が救われました。

しばらくして、同じ班のメンバーが次男の元に来てくれました。「久しぶり!出発しよう~♪」と声をかけてくれ、次男も踏ん切りをつけたのでしょう。ガイドブックを閉じて、リュックを背負い出発!ホテルの前で班ごとに写真を撮るミッションもこなし、颯爽と私の視界から消えていきました。消える前に一瞬目が合ったのですが、覚悟を決めた目をしていました。「大丈夫、行ってくる」そんなメッセージを受け取った気がしました。「夕方、待ってる」という気持ちを込めて、ゆっくりを頷き返しました。

直前まで写真は撮りたくない…と言っていたのにどうした?ホントに行っちゃったー!!こぼれそうになる涙をこらえていたら、先生が「行きましたね~♪」とほほ笑みながら話しかけてくださいました。途中まで後を追ってくださるという先生に後をお願いして、わたしは3時間半のお一人様タイムを楽しむことにしました。

「班別行動には行けると思う」という気持ちが90%、「ダメかもしれない…」という気持ちが10%。でもどっちになってもいいように中立的な気持ちを維持していました。だからこそ、本当に合流できた時の喜びには、「一歩前進できた!」「すごい一歩だ!」「ここまで先生たちも見守ってくださってありがとうございます」、ついでに「沖縄で自分の時間ができた!」などという様々な意味で図り切れないものがありました。

班別行動を終えて、ホテルに戻ってきたときのことは次回綴ります。

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