ホームベーカリーで朝の幸せなひと時

最近、買ってよかったもの。それは、ホームベーカリーである。ホームベーカリーで得られたのは、手軽に焼き立てパンが食べられる幸せだけではない。毎朝パンを焼くようになったら、家族に嬉しい変化があったのだ。

おいしいパンが食べられる！というのは、布団から出るために十分な動機付けになるらしい。何度起こしても布団から出ようとせず、寝坊の常習犯だった夫や娘たちが、焼きたてパンの魅力に釣られて、自主的に布団から出るようになった。しかも、今までは寝起きが悪く、朝から不機嫌で口論が頻発していたのが、朝の雰囲気が一転して和やかな時間になった。

特に大きな変化があったのは夫である。毎朝、自身は寝ぼけて布団に転がったまま、小1の娘に準備しろ！だの早く行け！だの怒鳴るだけだった夫が、ホームベーカリーを買った翌朝からは機嫌よく起きるようになったのには驚いた。それだけではなく、自分からコーヒー豆まで挽くようになったのである。危うく三日坊主になりかけたが、「焼きたてパンがあればコーヒー豆を挽くと言っていた人がいたのは、気のせいだったかなぁ〜」と呟いてみたら、約束をした覚えはないとは言いながらもコーヒー豆挽きを継続している。

夫が少し早く起きるようになったので、娘たちにも良い影響が広がった。パパは寝ているのに自分だけ起きて準備しろと言われることに不満が募っていた長女は、家族で朝食が取れるようになって大喜びである。実際には各自朝の準備を進めながら、合間に食べるので、全員揃って食事をしているわけではない。それでも、話しかければ聞こえる状態なので、娘は前日の出来事や週末の楽しみの話をして楽しそうである。

1歳の次女も焼き立てパンは美味しいらしく、朝ご飯をモリモリ食べるようになった。食べるよりも寝るほうがいいと転がって動かなかったり、パンよりもおっぱいよこせと私にくっついて離れなかったのが嘘のようだ。次女が自分で食べてくれるようになったので、私は他の用意にまわれるようになった。朝の準備がスムーズにできるようになって、最高だ。

ホームベーカリーで作る焼き立てパンのおかげで、朝の時間が平和で幸せな家族の時間になった。ホームベーカリーを買って、本当によかった！