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『なぜ勉強しなければいけないのか問題』

■なぜ勉強しなければならないのか

休校の期間、我が家の小学生と中学生は彼らの祖父が先生になってくれている。
祖父は元中学校の社会科教師。
今はもう隠居しているが、この非常時に一役買ってくれている。
祖父(私の父)の社会科の授業を聞いていて感じたこと。
それは「社会科を学ぶことは勉強をする理由を知ること」につながるのではということ。


社会科とは、学校レベルでは主に歴史・地理・公民で構成される学問。
分けられているように感じるかもしれないが、決して別部門ではなく、全て「現在の社会がどのような理由でこうなったか」を考察・理解することに集約すると私は解釈している。


地理にしても、その地域でその作物が作られることと歴史は深く関係していたりするし、司法のルールが作られることにも歴史の積み重ねなしには理解できない。
今日、見えている景色の後ろには、全て誰かと何かの積み重ねが存在する。


社会科とは、「現在の社会がどのような理由でこうなったか」を考察する学問


このように位置付けることで、今目の前にある人や物や場所の”理由”がわかるようになる。考察できるようになる。


なぜ税金を納めるの?
なぜ裁判は三段階あるの?
なぜ公文書改竄は重罪なの?
なぜ日本では仏教なのにクリスマスを祝うの?


***


きっと多くの子ども達が考えたことがある、
きっと多くの親が聞かれたことがある、


「なぜ勉強しないといけないのか」


という問い。


もちろんそれは本人の中にしか答えのない問いだし、本人が見つけるべき問い。
全員が納得できる唯一の正解は存在しない。
だからこの問いはずっと続けられるはずだ。
各々が答えを出していくために必要だから、ずっと続けられるべき重要な問いだと思う。


「なぜ勉強しないといけないのか」


人は問われるから考える。
問われることが考えるきっかけになる。
だからこの問いは、問い続けた方がいいというか問い続けるべきだ。


でも分からないものは分からない。


なぜ分からないかって、もしかしたらそれは社会のことを知らないからではなかろうか。


いい学校に入るため
いい会社に入るため
学歴社会だから
将来の選択肢が増えるから
勉強ができて絶対に損はない


いくらそんなこと言われても、子どもには響かない。
少なくとも小学生の私には響かなかった。
それが勉強する理由にはならなかった。

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何でいい学校に入らないといけないの?
何で勉強できなかったら損するの?
で一蹴してきた。


幸い、私の場合は両親との会話の積み重ねもあって自らのやりたいことを見つけることができ、勉強する理由と意味を見出すことができたが。


手段である勉強を、目的を見出せないまま努力だけ強いられることは大きな苦痛でしかない。



■そもそも勉強は手段である

そもそも勉強は手段である。
手段だから、目的が必要だ。
何かやりたいことがあって、それを実現するために知識や学問が必要だから勉強をする。
それが本来の形だ。


やりたいことがあって、それに勉強が必要ならば誰でも勉強するでしょ?


っていうほど甘くないのは知っているけれど、それがあるのとないのとで比較すればどちらが勉強する理由が大きくなるかは明白。


「やりたいこと」の有無は勉強のモチベーションに好影響を与える


でもそう仮定するのもまだ早い。

なぜならそこには2つのハードルがあるから。



■勉強のモチベーションを阻害する2つのハードル

ハードル1
そもそもやりたいことが見つからない

これはものすごく多い。
問題視する傾向もあるけれど、私はアリだと思っている。
”今はまだ”見つかっていないだけと位置付ければいいと思う。
社会の仕組みを知らずに、やりたいことが見つからないのはむしろ正常。
裏を返すと社会の構造(すなわちあらゆる人・物に関する”理由”)を知っていくことで、やりたいことは見つかる可能性が高まる。
まだ世の中にない仕事を見つけるのもとても魅力的だが、そのためにはまず世の中にどんな仕事がどんな理由で存在しているのかを知らなければならない。


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ハードル2
やりたいことと学校の勉強の関係が分からない

これは結構表面化しにくい問題だと思う。
やりたいことがどんな知識的ベースが必要になるのかを知らなければ、やはりなぜ勉強しなければならないのか、という壁を越えられない。


***


私の仕事であるスポーツトレーナーには数学(正確には数学的思考)が非常に重要だが、スポーツトレーナーと数学を結びつけられなかった私は数学を学ぶモチベーションが得られず苦労した。
*スポーツトレーナーの仕事をするようになって初めて数学のモチベーションが生まれた。


この2つのハードルをクリアするのに最も貢献するのが社会科という学問だと思う。(あくまで国・算・理・社の中での話)



■スポーツトレーナーとして必要な学問

最後に、私がスポーツトレーナーとして最低限必要と考える学問を列挙だけしておく。(解剖学・運動学などは当たり前として)
詳細はまた別の機会に。

スポーツトレーナーとして必要な学問(最低ライン)
社会(歴史・地理・公民)・国語・数学・物理学・デザイン学・経営学・何らかの外国語・宗教学・行動心理学・スポーツを軸にした歴史・政治学

全て、スポーツトレーナーという仕事に密接につながっている。


***


■29日(水・祝)
アロースワークアウト
14:00-15:00
講師 中野崇
4,000円
https://beast-ex.jp/fx3952/OLAR01
*定員100名

詳細はこちらから
オンラインです


私が普段かなり重視して使っている『刺激』という方法を扱います。
めちゃ重要にもかかわらずあまりにも地味過ぎてインスタなどではほぼ公開していない方法です。
これらはアロースと呼んでいますが、アロースを使うとただの腕立て伏せなどもかなり質が変わります。
つまりメニューを変えずに質を上げる、という戦略が取れるようになります。

アロースを使いまくりながら、一般的な腕立て伏せや腹筋などをやります。
それでどんな変化が起こるのかを体験していただけます。




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全てはパフォーマンスアップのために。



Twitter@nakanobodysync
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1980年生まれ
フィジカルコーチ・スポーツトレーナー・理学療法士
JARTA 代表
株式会社JARTA international 代表取締役
イタリアAPFトレーナー協会講師
イタリアプロラグビーFiammeOroコーチ
ブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチ|2017-
プロアスリートを中心に多種目のトレーニング指導を担う
JARTA:
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