夢の中の話

私は今、この孤独という名の苦痛にまみれた生を終わらせることを願っています。
もし過去に戻って生き直す事が出来たのなら、私は望んだものを手に入れる事が出来たでしょうか。
何度も想像した理想の人生、理想の世界。どこまで過去に遡ればそれを得る事が出来るのでしょうか。
友達100人に囲まれて、愛に溢れた生活を送りたい。

あの日あの時、私は傷つくことを恐れて、自分を否定されることを恐れて心を閉ざしました。
心を開こうとした時もあったけれど、上手くいくことは無く以前より強く閉ざしてしまいました。
よそ行きの自分の内側に、よそ行きの素の自分を造り出して、本当の素の自分を心の更に奥底に閉じ込めてしまいました。


いつに戻ったとしても意識は今の自分、心に覚えた恐れから私は変われず
孤独は消せず、結局此処に還ってくるのでしょう。
2週目はより孤独が色濃く私を襲ってくるかもしれません。

ならばやはり終わらせたい。全てを無に還したい。どんなに希望を見出す考えの旅に出ても其処に還ってしまうのです。
ただ其処から一歩前へ踏み出す事が出来ず、希望を過去に探す旅へとまた還って行ってしまうのです。

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