miya

あくまで音楽を聴くための手段としてオーディオを愉しみたい。 グルメと同様に、評価基準は自身の感性との整合度。感性なんて十人十色。分析的な出音よりも情緒的な耳当り優しい出音が好みです。 様々な楽器が一体となって紡ぎ出す音の流れに包まれて、ソファーでウトウトするのが至福の一時です。

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あくまで音楽を聴くための手段としてオーディオを愉しみたい。 グルメと同様に、評価基準は自身の感性との整合度。感性なんて十人十色。分析的な出音よりも情緒的な耳当り優しい出音が好みです。 様々な楽器が一体となって紡ぎ出す音の流れに包まれて、ソファーでウトウトするのが至福の一時です。

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Jardin Acoustique 〜音響の庭〜

肩肘張って対峙するのではなく、オーディオの奏でる音楽が生活に自然と溶け込む、そんな家族で愉しむリビングオーディオを目指して2014年9月に完成した、天井高2.6m広さ20帖のリビング兼用オーディオルームです。 使用機器1)スピーカー, アンプ, 電源  □PIEGA COAX711  □OCTAVE V70SE  □Accuphase PS-530 2)デジタル  □Accuphase DP-950  □Accuphase DC-37  □dCS Network Br

    • 演奏所感#005 ボザール・トリオのメントリ

      メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番、通称“メントリ”には数々の名盤がありますが、今回はメナヘム・プレスラー率いるボザール・トリオによる演奏を紹介します。 ボザール・トリオはアメリカのピアノ三重奏団なのですが、ピアニストのプレスラー以外は度々メンバーが交代しているという、少し不思議なグループです。 本録音では、ボザール・トリオの生みの親であるプレスラーとブラジルが誇るチェロの名手メネセスという2人の重鎮が、即興的な奏法が印象的な気鋭のヴァイオリニストであるホープとの対話を

      • 機器探訪#005 OCTAVE V70SE

        OCTAVEの五極管プッシュプル動作による真空管プリメインアンプです。 デザインモダンデザインの礎を築いたといっても過言では無いBAUHAUSを要するドイツらしい、質実剛健な機能主義的デザイン。 シンプルの追求による豊かさの享受。引き算の美学。 ドイツの本社にて熟練した職人により手作業により組み上げられたアンプは、工業製品というより一つのアートワーク。 ちなみに結果としてのビジュアルは、PIEGA COAXシリーズともベストマッチです。 バイアス調整本機は固定バイアス

        • 機器探訪#004 dCS Network Bridge

          イギリスのデジタルオーディオメーカーdCSによって2017年に発売されたネットワークトランスポートで、公式サイトで唯一の展示販売店となっているマイクロファラッドさんから購入しました。 製品の概要NASに入った音源やTIDAL、Deezer、Spotify等のストリーミング音源をイーサネット経由で取り込んでS/PDIFやAES/EBUからデジタル出力するためのDDCであり、PCMは384kHz 24bit、DSDは5.6MHzまで対応しています。 なおS/PDIFやAES/

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          機器探訪#003 Accuphase DC-37

          発売は2014年ですが、購入した2020年10月現在でも未だに現行品の座を留めているAccuphaseのDAコンバーターです。 製品概要 DAC部は一世代前の一体型SACDプレーヤーDP-720と同様、ESS Technology社のΔΣ型DACチップES9018をLR独立で一個ずつ、つまり片チャンネルあたり8回路を並列駆動させており、スペックとしてはPCM 384kHz 32bit、DSD 5.6MHzまでの再生に対応しています。 音質 その出音については、エモーシ

          機器探訪#003 Accuphase DC-37

          機器探訪#002 CHORD Qutest

          SACDを聴くためにDP-950を導入したのでHS-LINK Ver.2に対応するDC-37に買い替えてしまいましたが、それまで愛用していたDACです。 製品概要Hugo2からヘッドホンアンプ、Bluetooth回路、バッテリーやリモコンといった付加機能を全て削ぎ落とし、入力はUSB、BNC、TOS、出力はRCAのみという必要最小限の構成とするなど、とことんシンプルを追求したCHORDのコンパクトなピュアDAコンバーターです。 入出力仕様USB入力はノイズフィルターとして

          機器探訪#002 CHORD Qutest

          演奏所感#004 パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管のシベ4

          今回ご紹介するのは、北欧出身の指揮者パーヴォ・ヤルヴィがフランスの名門であるパリ管の音楽監督に就いていた時に創り上げたシベリウスの交響曲全集より、第4番です。 シベリウスは幻の第8番とその構成から交響曲と俗称される事があるクレルヴォを除き、その生涯にて7つの交響曲を遺しています。 そのうち第4番は、腫瘍を患った経験から自身の死というものを意識することになって以降初の交響曲である為か、第3番までとは大きく趣が異なっているように感じます。 第1楽章特に第1楽章は独奏チェロの描

          演奏所感#004 パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管のシベ4

          音響雑記#004 多極管の球転がし(KT88, EL34, 6L6GC, KT66他)

          OCTAVE V70SEは、BIAS調整により真空管を入れ替えて聴き比べる所謂球転がしを楽しむ事ができる製品です。 そこで真空管アンプをお使いの方にとってパワー管選びの参考になればと思い、PIEGA Coax711と組み合わせて主にクラシックを聴く場合という前提ではありますが、各真空管の感想をまとめてみようと思います。 (なお、入手の容易性と品質の安定性から、いずれもヴィンテージ管ではなく現行管です。) 6550WE(SOVTEK) KT88(Genalex Gold L

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          演奏所感#003 チェンバロ奏者ジャン・ロンドー

          きっと誰しもが初めてその姿を目にした際には思わず二度見してしまうであろう、ファンキーな出で立ちのお兄ちゃん。 そんなロンドーは私のお気に入りの演奏家の一人で、Dynastieというバッハ父子のチェンバロ協奏曲集のLPは愛聴盤の1つです。 自分の中ではチェンバロ奏者はコープマン一択だったのですが、ロンドーの演奏を聴いた瞬間、ロンドー一択になってしまいました。 チェンバロという楽器から発せられる繊細で美しい響きと儚く消えゆく残響の醸し出す優雅さは、日々の喧騒からの逃避にもってこ

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          演奏所感#002 宮本笑里のHA・RE

          今回ご紹介するのは、宮本笑里さんのデビュー10周年アルバムamourからHA・REです。 ピアノの隙間からそっと奏で始まるヴァイオリンの旋律。 明るくも何処か切なく、でも一歩一歩少しずつ確実に前へと進んでゆき、いつの間にか眼前には広大な青空が広がっている。 そんな奏者の想いがヴァイオリンの音色に乗って空間を満たし、聴く者を惹き込み脳裏に情景を思い描かせる。 プロである宮本さんには失礼を承知で敢えて表現させて頂くと、正直な話、所謂大演奏家の方々特有のある種円熟した演奏と比し

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          音響雑記#003 円盤クルクルのすゝめ

          仕事が終わり帰宅すると、まずはオーディオラックに向かい、そっと真空管に火を灯す。それからゆっくりと2階にあるクローゼットに向かい、スーツを脱いでリラックスウェアに着替える。 着替えが終わり1階のリビングに戻ってきた頃には真空管も暖まっているので、ゆったりと室内楽をかけ始める。そして静かな音楽に満たされた空間の中で家族とのんびり食卓を囲む。 食後は、妻が洗い物をしてくれている間に、編成の大きな曲に変え、アルバム1つ程の間ソファーで音の流れの中に身を任せる。 そうこうしているう

          音響雑記#003 円盤クルクルのすゝめ

          音響雑記#002 アモルメットでくぐもり軽減

          導入の経緯我が家ではオーディオラックをスピーカーから離れたソファーの脇に配置する設計としたため、スピーカーケーブルは10m以上壁の中を這う壁内配線となっています。 その影響なのか、将又この部屋の音響特性なのか、スピーカーからの出音が少しくぐもって聴こえます。 そこで少しでも改善できたらと思い、中村製作所のアモルメットコア(NS-221、NST-241)を導入してみました。 導入の効果導入後にいつもどおり曲を聴いてみると、バックグランドノイズが減ってSNが向上して聴こえると

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          音響雑記#001 HDDかSSDか、それが問題だ

          昔、とある劇作家がこう言ったとか言わないとか。 ローカルファイル再生に使われるNASですが、本日は、HDDとSSD、さぁ、どっちがいいの?というお話です。 我が家ではN1というオーディオ専用NASを使っているのですが、ドライブにHDDを搭載したモデルとSSDを搭載したモデルがあります。 インターネット上の情報を漁ってみると、SSDよりHDDの方が立体感や音の厚みなど音質的に好みだ、という意見が散見されたため、HDDモデルを導入してみました。 しかしいざ使い始めてみると、

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          光画寄稿#001 モノクロームの世界

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          演奏所感#001 アレスのゴルトベルク

          ゴルトベルク変奏曲は、大バッハにより作曲されたチェンバロのための低音主題による変奏曲集です。 昨今ではゴルトベルクと書いてグールドと読むのではないか?と思わせる程グールドによるモダンピアノでの演奏が有名ですが、今回ご紹介するのはスペインが生んだ名チェンバリストであるディエゴ アレスによる演奏です。 本アルバムにはゴルトベルク変奏曲32曲と、それらへの導入としてのアダージョの全33曲が収められていますが、私が個人的に特に気に入っている曲とその聴き処について、簡単にご紹介したい

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          撮像談議#001 モノクロフィルムから想う

          渇きや硬さなどといった樹木の本質を観測するために写真を撮影する場合、通常であれば情報量の多いカラーフィルムを選択することの方が、理解に容易である。 問題提起しかしながら、実際には明度という情報のみしか保持しないモノクロフィルムでこそ本質は浮き彫りになり、カラーフィルムでは色相及び彩度という情報が本質を隠してしまうように思える。 仮説定義そこで一つの仮説を定義した。人が何かを認識する場はスカラー集合ではなくベクトル空間である、と。つまり人はスカラー量の和に基づき知覚している

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